続投・・・正気の沙汰じゃない

 党本部。候補者の名前が書かれた掲示板に、当選を示すバラの花はまばらなまま。それを背にして、うつろな目でインタビューに答える安倍くんの横顔。
 「結果を真摯に受け止める」としながらも、「新しい国づくりをスタートし、改革を続行すると国民に約束しており、約束を果たすことが私の使命だ」と、早くも続投宣言。安倍くんなんかと約束なんてした覚えはないのに。
 正直、薄ら寒さを覚えた、蒸し暑い夜。
 まるで誰かに言わされているような顔。「任務遂行までは何があってもやめるな」そう催眠術にかけられているような、無表情な顔。
 任務遂行?いったい何の任務?
●もしかして、これから隣国をつついてまた何か「しでかす」んじゃなかろうか?
●近い将来、この選挙結果など吹っ飛ぶような、この国が大混乱するほどの恐怖のシナリオが用意されているんじゃなかろうか?
 そんな、ばかげた勘繰りさえしてしまうほどに、薄気味の悪い安倍くんの顔。彼はもしかしたら、もはや人間としての感覚を失っているのではないか?
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「小沢よ、選挙で第一党になったんだ。正々堂々とテレビに顔を出せ!」
 これは、とある政治評論家が選挙速報番組で自民惨敗の報を受け、インタビューに応じた安倍をあからさまにヨイショしたあげく、吐き捨てたセリフ。ほとんど八つ当たりだ。
 田原総一朗という男の本性を見た。ついに馬脚をあらわしたのだ。酷すぎる。(もともと健康不安のあった小沢党首は、長い選挙運動の疲れで静養に入ったことが判明。)
 そしてテレビの選挙報道は、どのチャンネルを回しても、安倍くんに鋭く責任を追及するキャスターの横には必ず、田原と同じような与党の御用評論家たちが座っているという奇妙さ。安倍さん、めげずに頑張ってください、てか。
 マスコミの使命を放棄した彼ら。
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 大多数の国民の意志を無視して、なお居座り続けるという安倍くん。それを擁護しながら、低俗な番組をタレ流し続けるテレビ局。
 正気の沙汰じゃない。もう、たくさんだ。この国の庶民の間にわずかに残っているささやかな「常識」や「良心」を、これ以上破壊しないでくれ!