太田裕美コンサート~まごころ大感謝祭<45周年45回転でくーるくる>

GOLDEN☆BEST/太田裕美 コンプリート・シングル・コレクション

45周年コンサートに行ってきました。

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(ワタシはステージを近くで見渡せる2階の張り出し席でした、ラッキー!)

 

おそらくこのブログを訪れてくださっている太田裕美ファンの多くは参加されていると思うので、今回は記事にするまでもないようにも思ったのですけれど、備忘録かつ感動の再現ツールとして、書いておきます(微笑)。

本当に、素晴らしいコンサートでしたね!

開演30分前に東京フォーラムホールC(近年の太田さんとしては珍しい1700席強の大会場!)に着くと、会場前には長蛇の列でビックリ。なるほど、『ヒロミ・デラックス

ヒロミ☆デラックス (特典なし)がデイリー10位に入るだけあるよな、と初めて実感したワタシ。

そしてコンサートはまさに、太田さんの45年の集大成であり、集まったファンそれぞれが太田さんの歌声と共に過ごしてきた長い歳月がエーテルになって会場全体を覆っているような感じ。まるで仲良しクラスの同窓会のような、とても温かく和やかな空気に包まれて、太田さんも終始嬉しそうだったのが印象的でした。

今回のコンサートは45周年記念ということで、シングル曲中心の選曲。バックを固めるのは今回も楠均さんのドラムスに、EG&B&Perの岩井眞一さん、AGの西海孝さんという気心知れたメンバー。ただ違っていたのは、今回は二部構成で、第二部ではピアノクインテット(高嶋さち子さんは残念ながら不在)との共演という、45周年ならではの演出もあって、アニバーサリー&大規模会場らしくいつになくゴージャスなステージ。

太田さん曰く、ヒロミ・デラックスの収録曲をズラッと並べれば簡単だったけれど、45周年にふさわしくクインテットに合う選曲など、色々と考えたのだそうで、そうした太田さんのまごころのこもった周年コンサート、曲数はレギュラーコンサートと変わらない20曲弱ながら、やはりひと味も二味も違う満足度の高い内容でしたわ。

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(会場ロビーで「もうひとりの太田さん」がお出迎え)

 

<セットリスト> 

~太田さんのトークも一部、再録してますが、なにぶん記憶頼りなので、間違っている部分があったらご容赦ください。。。

【第一部】

★太田さんはステージ中央の椅子にギターを抱えてスタンバイ。衣装は白いブラウスに紺のストライプのロングスカート。そう、↑ の等身大(?)写真と同じ!

1.First Quarter~上弦の月(99年・アルバム「太田裕美の軌跡」)

2.黄昏海岸(80年・18thシングル)

 「「黄昏海岸」は地味だけど大好きな曲です。でも今まであまり歌う機会がなかったので、久しぶりに選びました。」

3.恋人たちの100の偽り(77年・10thシングル)

4.シングルガール(79年・15thシングル)

 「宇崎・阿木夫妻には今も仲良くしてもらっています。この曲も、大好きなアルバム(12ページの詩集)曲の「あさき夢みし」も、私の「ラ行」の変な発音(会場、笑)をあえて強調して作ってくれたみたいです。阿木さんは当時、この曲を歌う時のアイデアも出してくれて、「間奏で手品をしてみたら?」と提案してくれたのだけど、さすがにそれはできなかった(笑)。」 

5.ロンリィ・ピーポーⅡ(83年・22ndシングル)

 「45年間の中で考えると、NYに行ったのもずいぶん前ですね。短い間のことでしたけれど、しっかりと私の中の歴史に刻まれてます。」

6.満月の夜 君んちに行ったよ(83年・23rdシングル)

★太田さん、椅子から中央後部のピアノの前に移動。

 「デビュー間もない頃、「夕焼けコンサート」と題して全国各地でミニコンサートをしました。久し振りに歌う、蔵出し曲です。」

7.夕焼け(75年・3rdシングル)

8.赤いハイヒール(76年・5thシングル)

9.君と歩いた青春(81年・21stシングル)※間奏のハミングがステキでした!

10.最後の一葉(76年・6thシングル)

 「(病気になって)生きていればいいことも悪いこともあると改めて思って。それを全部受け止めて、与えられた毎日を大切に生きて行くことの大切さを神様から教えられている気がします。次に歌う新曲は、病気がわかる前に録音していたのですが、まるでそれを予測していたみたいに、今、私自身がこの詞にとても勇気づけられているんです。」
11.桜月夜(最新シングル)

【第二部】

★15分の休憩後、幕が上がると上手側に弦楽カルテット、中央には男性ピアニスト。アルバムバージョンの「雨だれ」のイントロが始まると、太田さんは下手から白のロングドレスでハンドマイク片手に登場。以下、4曲はピアノ・クインテットをバックに歌唱。

12.雨だれ(74年・1stシングル)※アルバム『まごころ』収録のクラシック・バージョン

13.九月の雨(77年・9thシングル)

14.木綿のハンカチーフ(76年・4thシングル)

15.さらばシベリア鉄道(80年・19thシングル)

★バックバンド3名が再登場し、演奏に加わる。

「今回は、シングル中心のコンサートで、アルバム曲は2曲だけです。次の曲はそのうち1曲で、大好きな曲です。」

16.心さわぎ(75年・アルバム「まごころ」)

【アンコール】

★全員、45周年Tシャツで再登場。

17.ドール(78年・12thシングル)

18.ステキのキセキ(最新シングル)

19.雨だれ(74年・1stシングル)※太田さんソロ・ピアノ弾き語り

 

太田さんのコンサートではいつものことなのですけどね。ステキな歌声のおかげでいつも曲にどっぷり浸かってしまって(だから手拍子もつい忘れてしまって)、その曲を良く聴いていた時代時代に文字通り「トリップ」してしまうのです。でも今回は特に「どっぷり度」が半端じゃないワタシがいました。太田さんの歌声の素晴らしさ(まさに魂が込められていた、という感じ)はもちろんのこと、いかに太田さんの曲たちと自分の半生(反省)がシンクロしてきたのか、それを思い知らされて、とても平常心ではいられませんでした。それこそ(あまり使いたくない言葉ですが・・)、”涙腺崩壊”状態で。特に、太田さんの口から「病気」の話を聞いたあたりからは、1曲ごとに、感動して、嬉しくて、こみ上げるものを抑えられなくて。

最後は、いつもと変わらずに、明るく元気に手を振って舞台袖に下がっていった太田裕美さん。これからも、無理のない範囲でコンサートを続けてくれるならば、ワタシは何がなんでも駆けつけたい、と。強くそう思いました。

貴女の歌声を聴ける、何気ない日々に、感謝しつつ。