やっぱり腹話術人形

 今回は政治の話題。腹話術人形のフクダソーリ。俺としては、アベくんのようにコドモで頭が固くなさそうだし、コイズミのようにバカで意固地でもなさそうだから、少しだけ期待して見てたのね。
 な〜んにもしない(できない)という評価も、膠着状態をあえて放置することで政界再編を促しているのかもしれない、とか、暫定税率の期限切れ問題にしても、世論を味方に付けて身内の道路族をあきらめさせるための彼なりの抵抗なんじゃないか、「なかなかやるな」と俺なりに好意的に見てたのだ。
 でも、先日のオザワ代表との党首討論を聞いて、それは俺の買いかぶりに過ぎなかったのだな〜と思った。
 「泣きたいくらい苦労してるんです」だって。泣き言、怨み節のオンパレード。その後のメルマガでもウダウダと泣き言を書いてたらしいけど。
 やっぱり、な〜んにも出来ない、決められない人だったのね。第一、ねじれ国会の意味が、わかっていない。我々の過半数自公政権にNO!と言って、与党のやり放題だったこれまでの政治から、しっかりと国民に目を向けて議論を尽くす、本来の民主政治に軌道修正する最大のチャンスと捉えるべきなのに。その時に首相の座に就いていることの重要性を、チャンスとして認識できていない。
 結局、他人事なのよね。フクダさんとしては、なりたくってなった首相ではないのだからね。
 道路特定財源より大切で重要な諸問題。
 世界の中でも地盤沈下するばかりの経済とか。ほとんど輸入に頼っている食料の問題とか。人口減少の歯止めがかからないこととか。年金問題をはじめとして、医療や教育現場の荒廃、環境問題、災害対策、安全保障、エネルギー確保・・・。諸問題は山積なのに、そのほんの「とば口」に過ぎない道路特定財源の話題で、これだけ紛糾してしまう国会。それをまとめきれないフクダさん。
 俺、フクダさん自身の化けの皮が剥がれかかってきても、きっと裏に優秀なブレーンがいるのだろうな、と思ってたの。でも、道路特定財源一般財源化するという彼の「大英断」にしても、結局は利権が国交省から財務省に移るだけだというし、暫定税率が仮に廃止になったとしても裏で「環境税」名目で消費税を上げるハナシが出ているし、結局は全部財務省官僚に操られてるだけじゃん、ていう。
 官僚・お役人は、省益や自分の生活のことしか考えていない。国民の生活のために身を挺して、なんてほとんど考えていないでしょう。それは当然。所詮はお仕事、なんだから。(代議士さんたちも、多かれ少なかれ、そうなんだけどね。)
 官僚支配は続くこの国では、よほど意志が強く政策通のリーダー、それも人間性に優れ自己犠牲的なリーダーが出てこない限り、現状通り、それぞれの省が勝手に己の省益確保に走るだけの、「無政府状態」は続いていくのだろう。そんなリーダー、いるのかな?今の政治家の中に・・・。
 人形にすぎなかったフクダさん、あきらめて早く解散してください。それが国のためです。