メモランダム

  • 災害列島に住む覚悟

 先週、列島を横断していった台風15号。私はまたもや帰宅困難者となり、今回はなんとか職場の椅子をベッドに1泊することは免れたものの、ようやく帰宅できたのは日が替わる直前でした。まさか、311を経験して半年で、またもや帰宅難民になりかけようとは、夢にも思いませんでした。
 巨大地震のあとには巨大台風。加えて原発事故は終結には程遠い現状です。もはや日本には安全に暮らせる場所はないのでは?とさえ思わされます。しかしこれほどまでに立て続けに凄まじい災害に見舞われながら、しばらく経てばなおも「喉元過ぎれば・・・」となりそうな私たち。
 東京大学の研究チームが、大震災を経て地震活発期に入ったことを受けて、今後、首都直下型地震が起こる確率を計算したところ「98%」!という驚異的な数字が出たとか・・・。
 「災害慣れ」していてはいけません。これまでに起こったことを教訓として、より謙虚に慎重に、その日に備える「気概」が必要だと思うのです。本当に、貴重な貴重な訓練を我々は積まさせてもらっているに違いない、そう思うのです。

  • 頑張れ日本、その裏の風評

 ホント、ありえないですよ。放射能汚染されてるから福島の花火は打ち上げるな、なんてバカげたクレーム。そしてそれを鵜呑みにして打ち上げNGを決めた主催側も同罪。愛知県での出来事です。クレームする側からすれば、「頑張れ日本」とか言って偽善者ぶっている裏で、いざ自分に関係してくるとなれば異常なほどの過剰反応。自分で調べもしないでまず文句を言う。言わないより言った方が勝ち、なんですね。ホント人間の醜さ愚かさを見せつけられたようで、私はほとほとイヤになりました。主催者側もそれなりに花火を調べたのですから、「昨年製造のものなので安全です。」としっかりアナウンスして打ち上げれば良かったでしょうに。これほどまでに大事にならなかったはずです。優しさと裏腹に、エゴがあからさまに出てくるこの時代、気がつかないうちに、やっぱり世の中は非常事態を迎えているのですね、きっと。

  • 小沢氏の元秘書3人、揃って有罪、のユウウツ

 やれやれ。またもストーリー仕立てで攻めた検察の勝利でしたね。小沢氏の元秘書の虚偽記載について、状況証拠のみでの有罪判決です。厚生労働省の女性局長の裁判で証拠を捏造してまで“ストーリー”に固執して痛い目に合ったはずの検察は、何も変わってないのですね。これでは増税路線の財務省筋が実権を握るために野田どじょっ子を総理にした、と邪推されるのも無理ないですね。増税反対、公務員改革断行、のオザワさんを寄ってたかってとにかく失脚させる。それがこの国の支配者・官僚たちの使命なのだ、というのを改めて知らされた気がします。オザワさん、残念ながらもう再浮上のチャンスはなさそうです。
 でもね、これでまた野党やマスコミが騒ぎ出して、この重要な時期に国会を空転させるのだけは、本当にもういい加減、やめて欲しいのです。

  • そんな中、ワタシは再び京都へ

 まるでこの世の中の支離滅裂な動きと連動するかのように、私のプライベートの方も制御不能な出来事が山積、頭の中はコンピュータウィルスが異常増殖したような状態になりまして、私、一人でまた京都へ逃げてきました。
 朝早く東京を発って京都についたその足で、お昼には昨年行きそびれた鞍馬寺六芒星の上に立って祈っていた私。そのあとは鞍馬山中に分け行って、案の定大雨に見舞われながら奥の院の魔王殿あたりに至る頃には、もう元気いっぱいでした。清浄な空気を吸ってパワーをもらって、帰りは下賀茂神社にお参りして、鴨川ベリをず〜っと歩いて下って、川べりから京都の街を堪能。とても贅沢な時間でした。
 今回も一人旅だったのですけど、京都の街はなんと、一人旅の人間に優しいのでしょう!観光客なら誰でもウェルカムな(まあ、住めばそれなりに窮屈さもあるんですけどね 苦笑)、あの雰囲気に包まれると、それだけで癒される気がします。
 さて、旅先での食事の方は、いつもはどうしても「一人で入れるお店」のセレクトが難しくて、チェーン店ばかりで安く済ましてしまう私、今回ばかりはせっかくだから、と食事も少しばかり豪華に・・・とはいっても、今回一番のメインは「ぼてじゅうの京風ねぎ焼き」でしたけど・・・(カウンターの鉄板で目の前で焼いてくれて、それがすごく美味しかった)。でも、カップルや家族連れの中、カウンターにひとり座って食する鉄板焼き(&生ビール)も、なかなか「旅人」ぽくてイイ気分でしたよ。こうして独身中年ゲイも「おひとりさま」に慣れて図々しくなっていくのでしょうね・・・。
 もちろん、そのあとは先斗町のバーへ。ほんと、素敵な人ばかりで、京都はやっぱり美男・美女が多い気がします。ってこれは私の思い入れが強すぎるからかもしれませんけど(笑)。でも国際都市だけあって、みんなジェントルなのは確かですね。例えば街でふいに人にぶつかっても、ちゃんと向こうから「すんません。」と言ってくれる。そんな感じなんです。あなたも東京の世知辛い人間関係に疲れたら、「旅人」として京都へ行かれることをオススメします。

鞍馬寺境内の六芒星前はなんと、順番待ち。実は皆、信心深いのです。

↑「君が代」の歌詞にある“さざれ石”がこちらだそう。下賀茂神社です。

↑2日目のランチ「伊右衛門サロン」。美男美女揃いの若い店員はとても対応が気持ち良く、ランチメニューも文句なしでした。一人旅者にもオススメです。

↑そうだ、嵐山行っとこう!みたいな(笑)。でも台風襲来で大雨(涙)。

↑最後は祇園です。夕闇、雨あがり。絶好のシチュエーションでした。