わたしのオキナワ

 実は私、今年のお正月は沖縄にいたのです。
 大晦日の聖子さんカウントダウンコンサートのあと、元旦は朝帰り。少し仮眠して、起き抜けにコンサートレポのブログをアップして、夕方に那覇に発つという、いつもながらスゴイ強行軍でした。。。。
 今回が2度目の沖縄訪問。ところで初めて行ったのはいつ?と言うと・・・実は去年の秋!なのです。そう、半年も経たぬうちに2回も沖縄へ。それほど私、沖縄が好きになってしまったのです。
 前回は職場の上司にお付き合いでの観光だったのですけど、それでも沖縄ラブ♥となるには十分な体験で、その時に“今度はゆっくり好きなように旅したい”と思ったんです。それを「今がチャンス」とばかりに正月休みに早くも実行してしまいました。刹那的に生きるゲイならでは、かもしれませんね。
 沖縄の何が私をそんなに魅了するのか。
 とにかく沖縄の空気に浸っているだけで、何だかのんびりできるんです。それはすっかり都市化された那覇の街中を歩いていても同じ。「オキナワ時間」という言葉もあるみたいですけど、なんだか人々があくせくしていないんですね。それは車に乗るとよくわかる。車の速度がゆっくりで、みんなとてもお行儀が良い運転なんです。たとえは信号が変わったのに気がつかなくて発進が遅れたりしても、後ろの車はクラクションを鳴らさずにじっと待ってくれていたりする。東京じゃあ、考えられないことですよね。
 私は江戸っ子で元々気が短いのですけど、いざ沖縄に着くと、例えば目の前の道の真ん中をヨタヨタ歩く女子がいても、切符買うのにグズグズと手間取っているオバサンがいても、不思議とイライラしないんです(笑)。まあオキナワだし、しょうがないか・・みたいになってしまってね。
 もしろんそれは、気候のせいもあるのでしょうね。私が訪問したのは秋と冬で、とても穏やかな気候の頃なのです。何しろ、1月でも朝は15度前後、昼の最高気温も18〜19度ですからね。パラダイスです。今回泊めてもらった友達の家では、朝イチで窓を全開にして空気を入れ替えているのにビックリしました。ただその代わり、真夏になると昼は外出禁止(冷房の効いた家で昼寝が日課とか)、そのあとは毎週のように台風襲来だそうですから(網の入ったもの凄くブ厚いサッシが部屋の窓を被っていました)、実際に住めば大変なことも多いようですけどね。それに、天気の方も晴れ!と呼べる日は意外に少ないそうで。“その点で観光地としてハワイには絶対勝てないよ”とは友達の弁。
 それと、沖縄は子供たちが凄く元気。市内を貫通するモノレールにも、無邪気にはしゃぐ現地の子供たちが大勢乗ってきます。実際出生率も高いそうで、少子化が社会問題化している日本の中でも沖縄だけが例外だそうです。そんな意味でも、沖縄に行くと何となく元気になれる(気がする)。私ホンネでは、うるさい子供はキライなのですけどね(微笑)。 
 そしてもうひとつ、沖縄の殿方も私的にはヒット(ホームラン含む 笑)でして。もともとあちらの人々は縄文人の系統という説もあるそうで、それはガタイGOOD、目鼻パッチリ、体毛ボワーンという、もろ私の守備範囲に入るタイプなのです。そのうえ明るくて心優しい(気がする 笑)。ホント、どこを歩いてもそんな人がゴロゴロいる沖縄の街は、自分にとってはまさしくパラダイスです。ホンネはそれはイチバンだったりして(汗)。
 さて、姿勢をただして、次は真面目なハナシです。実際に現地に住む友達の話や現地の新聞を読んで知ったことがあります。それは、沖縄米軍基地の問題です。普天間問題については私もこのブログでも書いてきましたが、私がここ東京で聞き齧った情報と、現地の人々の意識には、もしかするとかなりの温度差がありそうなのです。これについては2度旅行しただけの部外者が偉そうなことは言えませんので詳しくは書きませんが、「沖縄ジャーナリズムの偏向」について複数の方が口にしていました。「占領される歴史」を重ねてきた沖縄の人々は、ホンネを語るにはあまりに口が重く、部外者で固めたマスコミ情報だけでは推し量れない奥深い思いがあるように感じています。本土と、大陸と、アメリカと、その狭間で息を潜め、一方でしたたかに生きる人々の“しなやかさ”を感じて帰ってきました。
 さ〜て、そんな私の体験したオキナワ。スーパーに「松山容子ボンカレー」が今も陳列されている島。コンビニのATMから2000円札が死ぬほど出てくる島。夜なのに人々がボリュームたっぷりの「ランチ」定食をもりもり食べてる島。その定食屋で「豚汁」を頼むともれなく特大の唐揚げと豚カツと丼飯が付いてくる島。稲作に最高に適した気候なのに何故か本土から米を「輸入」している島。オリオンビールの生が何処へ行ってもなぜか190円で飲める島。大学の校舎のてっぺんにシーサーが鎮座している島。具志堅・仲間・宮里・安室・・・まだまだ聞いたことある「地名」がある島。日本国内唯一の地上戦で多くの民間人が犠牲になった島。
 そしてなぜか、気がつくと歩き方がゆっくりになる島。私の大好きな島。
 
 ↓名物ソーキそば。豚骨ダシのスープは意外に淡白なお味。

 ↓「ちゅら海水族館」で初めてジュゴンちゃんにご対面。可愛かった〜。

 ↓とにかく、海の色が違うんです。曇り空でもキレイ。

 ↓「勝連城跡」。遺跡は多くが高台にあり、眺望が素晴らしいのです。

 ↓嘉手納基地の目の前にある道の駅。竜が踊っていました。

 ↓その名も「最強食堂」。ゴツイお姉さんがつくるゴツイ定食が自慢。安い。