ささやきソング特集

 台風が列島を縦断しております。皆さまのご無事を祈りつつ、暴風にかき消されないよう大音量でこんな曲を聴いている私。変かしら(笑)。
 今日はささやきソング(ウィスパー系オンナ歌)を特集してみました。そう、女性ボーカルならではの、このジャンル。いくらオキャマでもこればっかりはカラオケで歌えないわ!みたいな曲たち。(だって、低い声で歌うと、ブキミなんだもん。笑)
 秋の夜長、こんな曲を聴きながら心地良い眠りについたら最高、かも。
 まずは山本リンダ。1973年の「きりきり舞い」。ウララウララ、の後に路線変更したのがこれ。終始ささやきながらこのテンションは、やっぱりすごいわよね。じゃぱにーず・フレンチ・ポップスといった趣き。傑作よね〜これ。 

 風吹ジュンさんが、女優として大成するまでに「モデル→歌手」というお決まりのコースをたどって来たことを知っている人はもう少ないかもね。1974年の歌手デビュー曲がこれ。歌の下手さ(あらごめんなさい。)を「ウィスパー路線」と偽ることで見事に誤魔化す(笑)手法、その先駆者ね。でも、それなりに味があるのよ確かに。

 続いては、70年代初頭に一世を風靡したアイドル・岡崎友紀さんが81年にナゾの覆面シンガーとして再デビュー、見事にスマッシュヒットさせたこの曲。ウィスパー唱法によって声を没個性化したことが成功の鍵だったのかも。

 さて、風吹ジュンさんと同じ路線で(歌ヘタごまかしウィスパー、ね 微笑)デビューしたアイドル、その代表がトロリンこと西村知美ちゃんね。でもこの茫洋とした感じ、結構好き。

 太田裕美さんは美しいファルセットがウリですけど、80年代半ばの半休養時代には他流試合でこんなキュートなささやきソングをレコーディングしてたのよね。ホント、裕美さんはナニゲにサプライズが多い人なのね。

 90年代以降のJ-pop時代に入ると、いわゆる個性派シンガーとしてこのテの「ささやき声」を正面切ってウリにする人も出てきたわね。その代表格がこの人かしら。カヒミ・カリイさん。へんな名前っ。

 あと印象的なのがこの曲。というかノリタケのモノマネが凄かった(笑)。最近は鬼奴が同じようなモノマネしてたわね。チャラさんです。

 さて最後は女王対決。まずは明菜。91年「二人静」のカップリング曲。明菜お得意の“ぼわーん”としたファルセットなんだけど、ヘタすると“ボソボソつぶやき”になってしまう明菜が、この曲では儚げにささやくように歌ってます。

 そしてわが聖子たんは若き日の素晴らしいウィスパー。80年のセカンドアルバム『North Wind』より。デビュー間もない時期にこの表現力、圧巻です。

 女王と言えば、最後は貫禄のこの方よね。中島みゆきさん。近くニュー・アルバム発表だそうで、そちらも楽しみ。1982年の『寒水魚』より、心地良い眠りに誘ってくれるこの曲を。

 まさに歌姫たちの競演で、締めくくり。