2012年年間チャートから〜ユーミン復活。
今年のオリコン年間チャートが発表されたけど。。。
またもや、エーケービー一派とアラシでトップテンを独占。これ、3年くらいこの状況が続いているのよね。オッサンからすれば、もう日本の音楽シーンも末期症状、てカンジなんだけど、それは彼らを応援している層に失礼かしらね。「記録」と見ればかつてのピンク・レディーやアキナの記録が霞んでしまうくらいの凄いことだからね。
でもね、トップ10はおろか、20位くらいまでが全部エーケービー一派とジャニ系で独占なんていう年間チャートは、やっぱり異常だと思う。世界的に見ても、おそらくこんな国はないんじゃなかろうか。単純に彼らの音楽のレベルが低いとは言わないけれど、ヒットチャートはその国の文化のひとつの側面でもあるわけだし、そこにあまりに“商業アイドル”がここまで並んでしまうのはちょっと、恥ずかしい・・・と思うのは、私だけ?
ま、いいや。
アルバムチャートではね、ちょっと嬉しいことがあって。それはね、11月の終わりの発売ながら年間チャートで9位に入った、ユーミン。ここ10年であまりに編集盤・ベスト盤の濫発で、また今回も?(「ユーミンも終りね・・・」)と初めは思っていたのだけど、この予想外の成績にはホント、びっくり。
「まるで追悼盤のような反応」という人もいて、ホントにそうよね〜(笑)なんて思ったりするのだけど、この閉塞感ばかりの時代に、かつての元気な日本を象徴するようなユーミンの曲が求められているのかも知れないな、なんてことも思っている。
先日のNHKのデビュー40周年記念TV番組「はてない夢の旅」は、そんなユーミンの偉大な足跡を辿るとても面白い番組だったのだけど、アート集団「ヒプノシス」とのコラボによるアルバムジャケットやPV制作、“Surf&Snow”(逗子マリーナ&苗場スキー場)コンサート、聖子をはじめとする作家としての活躍、そして究極のエンタテイメント・ステージ「シャングリラ」と、常に新しいことにチャレンジしてきたそのパワーに改めて感服。“自分が楽しいから、続けていられる”“同じところにいるとつまらないから新しいことにチャレンジするのだ”と豪語するユーミン。これからも応援していこう、と心に決めたワタシ。
でも、ユーミンはやっぱりその水彩画のような繊細な表現力あってこそね。最後に、この季節にぴったりなこの曲で締めます。
小さなつむじ風が 尾根をかけ降りるたびに
縞模様 広がる
月のゲレンデ 夢を見るように
私はガラスにほほよせる
「ロッヂで待つクリスマス」1978年 詞:松任谷由実
美しい映像が浮かぶ最初の2行の素晴らしさ、これぞユーミンです。