ベストテン・クラシックス〜1972年年間チャート

 世間さまはメリー・クリスマスですわね。
 ワタシはシラーっといつもどおり更新です(微笑)。皆さま、読んでくださってありがとうね、こんな日に。フフ。
 さて、前回のエントリーの続きではありませんが、ユーミンさまが音楽界に華々しくデビューあそばされましたのが40年前でして、その年はどんな年間チャートだったのか、ちょっと気になりましてね。ベストテン・クラシックス第2回目はいきなりの年間チャートで参ります。
 1972年と言えば、ワタシは小学2年生。でも不思議、出てくる曲はみんな覚えてました。あの頃の歌謡曲のパワーですかね。
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 さて、早速参ります。
 まずは年間第10位。「太陽がくれた季節」。青い三角定規さんです。いずみたくさんの作曲。日曜夜に放映されていた青春ドラマ「飛び出せ!青春」の主題歌でしたね。村野武範さん、あの頃はカッコ良かったわね。ところでタイトルは、太陽が「呉れた」季節なのか。「暮れた」季節なのか。その両方なのね、きっと。

 年間第9位!人気絶頂アイドル、天地真理ちゃんの「ちいさな恋」です。デビュー2作目で見事1位に輝きました。昭和の名匠、ハマクラこと浜口庫之介さんの作曲による、サビの転調が印象的な名曲です。どうぞ。

 続いて、昭和47年の年間第8位は、ペドロ&カプリシャスのデビュー・ヒット「別れの朝」。外国曲のカバーなんですね、これ。初代ボーカルは前野曜子さん。この後、2代目ボーカルの高橋真梨子さんの時代にヒットが続いて人気グループになり、実は今も現役で活動を続けている(ボーカルは五代目)のだそう。

 さて、第7位。こちらも真理ちゃんと並んで当時アイドル的人気を博していた小柳ルミ子さん「京のにわか雨」。ディスカバー・ジャパン・ブームに乗って、和風テイストで売り出したルミ子たん。5thシングルの本作で少しアップ・テンポのポップス路線を試したわけだけど、結局これが彼女の本質に近かったわけね。その後の変身(笑)ぶりは鮮やかだったわよね。良くも悪くも。

 第6位。またまた登場!真理ちゃんです。「ひとりじゃないの」。第3弾シングルにして60万枚を超える彼女最大のヒット。結局、真理ちゃんは5曲をトップに送り込んで、この時点で1位獲得数では記録保持者だったはず。まさしくスーパー・アイドルでした。

 続いて第5位は「悪魔がにくい」。平田隆夫とセルスターズのデビュー曲。前年8月発売ながら、1972年に入って大ヒット。でも、続く第2弾「ハチのムサシは死んだのさ」の方が、年末のテレビ出演などの影響か、hiroc-fontana的には印象に残ってるのよね(苦笑)。あの曲も聴いてみたい。

 第4位よしだたくろう旅の宿」です!そう、ユーミンが出てきたニュー・ミュージック草創期、その草分け的存在は、なんといってもこの人。ユーミンの洋楽的に洗練されたメロディーとは好対照の、このどこか郷愁を誘うメロディーは、やっぱり拓郎・ワン・アンド・オンリーよね。

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 さて、べスト3の前に圏外11位から20位までを紹介。
11位 夜明けの停車場    石橋正次
12位 雨の御堂筋      欧陽フィーフィー
13位 虹をわたって     天地真理
14位 結婚しようよ     よしだたくろう
15位 ひまわりの小径    チェリッシュ
16位 愛する人はひとり   尾崎紀世彦
17位 芽ばえ        麻丘めぐみ
18位 雨          三善英史
19位 友達よ泣くんじゃない  森田健作
20位 ゴッドファーザー愛のテーマ アンディ・ウィリアムス 
 わ〜、スタンダードっ。アラフィフには鉄板すぎるわ。
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 いよいよ1972年の年間トップ3の発表。第3位!兄弟フォーク・デュオ、ビリー・バンバンさよならをするために」。数年前に冬美姐さんとのコラボで大復活したビリバン兄弟。デビュー曲「白いブランコ」以来、起死回生の大ヒットのこの曲は、ドラマ主題歌として67万枚を売り上げました。今聴くと歌謡曲ど真ん中で、時代を感じさせるサウンドだけど、何だか“沁みる”わね。

 続いて第2位。こちらも2曲目の登場、小柳ルミ子さん、「瀬戸の花嫁」です。もう、説明の要らない昭和の名曲よね。売上は意外にも70万枚(ミリオンじゃないのね)。こうしてみると、72年のアイドルシーンは真理VSルミ子の一騎打ち、という感じだったのね。沙織はいずこ?(笑)

ところでこの曲、作詞の山上路夫さんと作曲の平尾昌晃さんが、別々に作った曲を持ち寄ったら、たまたまピッタンコ!だったんだって。さすがの名曲。
 さて、1972(昭和47)年の年間第1位!138万枚の売上げを記録したこの年唯一のミリオンセラー。宮史郎とぴんからトリオ女のみち」でした。実はこの曲、11月ころから翌年まで15週間も1位に居座って、最終的には累積325.6万枚、なんと翌73年の年間チャートも1位という「オバケ曲」なのね。この売上げは「たいやきくん」に次ぐ歴代2位の記録。時代よね。。。

 
 というわけで、1972年。アイドル、フォーク、歌謡曲、そしてド演歌。様々なジャンルの音楽が出揃った面白い時代の幕開け、という感じよね。