今更乍ラ天才、椎名林檎ニ酔フ(CCCD)" title="茎(STEM)~大名遊ビ編~(CCCD)" class="asin">

 90年代以降のアーティストで一番ハマったのは椎名林檎。「本能」でグッときて、『無罪モラトリアム』は一曲目からやられた。彼女が紡ぎ出す一見意味不明ながら実は仕掛けいっぱいの詞。音数多く多彩なモチーフが盛りこまれたメロディー。桑田佳佑と共通する部分が確かにあると思うが、椎名林檎の方がより緻密で繊細な気がする。彼女は天才作曲家だ。ジャズサックスの巨人、ジョンコルトレーンは、そのアドリブをシーツオブサウンド(音の織布)と例えられた。絶え間ない音符で紡ぐきめ細かな布。椎名林檎の音楽もシーツオブサウンドと例えられないだろうか。ノイジーなバンドサウンドとエキセントリックな歌唱に騙されてはいけないのだ。実際、彼女の音楽的ルーツにジャズがあることは間違いないようだが、俺には彼女が生み出すメロディーはまるでジャズピアノのアドリブのフレーズに聞こえる。変幻自在に五線紙の中を舞い踊る音符達は、決して鼻歌で歌うためには出来ていないと思う。林檎のそんな天才的ひらめきが感じられるマイフェイバリットソングズ(ベストファイヴ)は以下。

あと、月に負け犬、歌舞伎町の女王なんかも捨てがたい・・・。
 『勝訴ストリップ』のダブルミリオンは出来すぎとは言え、林檎時代の三部作は次代に残すべき傑作!
 今日、通勤のMDで聴き直して改めて感動。勢いで書きなぐっちゃった。