娘たちよ!

hiroc-fontana2005-03-28

 「映像ザ・モーニング娘。3〜シングルMクリップス」を買った。酔った勢いで(笑)。昔ながらのアイドル好きからすれば、今やこのモー娘。か、あやや位しか楽しみは無いのである。
 しかし、40代を越えた俺からすれば、もう完全に愛娘エイジの彼女達。そんな彼女らのMクリップ集を買うのだから、さすがにシラフは無理なのさ。
 キャンディーズの項でも書いたが(「70年代アイドル」カテゴリー)、LOVEマシーン以前の彼女らはコーラスグループとしていい線いってた。小学生のWコンビが入った頃からの彼女らからは「歌」の要素がどんどん小さくなって、単なるバラドル軍団になっていき、それとともに興味も失っていたんだけど、最近目に見えて「落ちぶれ感」が増してきた彼女らの中に、どこか昔のアイドル達の末路を見るような気がして、そこにおじさんの食指が動いたのかもしれない。それでも本人(たち)は頑張ってる、という健気さみたいなものに。特に完全にプロダクションの失策の犠牲となった感がある藤本美貴の今後は、目が離せないなあ。あの声には放っておけない何かがあるから余計にね。
 このDVDを見て。腕をあげたね、モーニング娘!という感じ。パフォーマーとしての「動いている娘たち」は予想以上にひとりひとりのレベルが上がっていて、とても楽しめたのだ。コーラスグループとは別の次元のパフォーマンス集団に変身していた彼女たち。素人では真似できない所に往きつつある感じ。終末期のPLがそうであったように、注目度が落ちた頃になって却っていい仕事している。コーラスこそ無いが、複雑なダンスのフォーメーションと入れ替わり立ち替わりのボーカルは、初めはついていけない落ち着かなさを感じるが、曲が進むにつれて段々とそれが快感に代わっていく。ビデオクリップならではの目まぐるしいカット割が一種の催眠効果を与えるのかも?そして遅ればせながら気付いた意外な(?)曲の良さ。「浪漫」のギターサウンドなんてとてもクール。それに乗る娘たちのボーカルも、パートチェンジがこれまた畳み掛けるようなタイミングの連続でかっこいいのだ。そうかと思えば「AS FOR ONE DAY」はちょっと懐かしい歌謡ポップスで泣かせ、「THEマンパワー」は少しトランス系のサウンドとこれまた複雑なダンスフォーメーションでやたら目と耳に残る。もうごった煮状態でお腹いっぱい。子供達だけのものにしといちゃ、もったいない気がする。
 さて、すでに解散に向かって一直線のように言われてしまう娘たちであるが、個人的にはもう少し見守っていてあげたい気持ちが残る。つんく♂氏にも頑張ってもらってね。やはり動いている彼女達でなければいけないから、テレビにも積極的に出てね。
 娘たちよ!しぶとく生き残りなさい。君達は立派なプロだよ。(おやじはちょっと感動している)