目の上の大きすぎるタンコブ

 ここのところ政治に関心が出てきたのは、やはり歳とともに自然に身についた社会常識・知識が、そこに近づくことを容易にしているからかもしれないし、あとひとつ重要な要素は、自分が為政者(政治家)たちの年齢に確実に近づいてきたこと、であるように思う。つまり、若い頃、政治は「偉い爺ちゃんや父ちゃんたちが、どこか遠いところでやってること」という認識だったのが、今は違う。たとえば件の首相にしても「いるよな、イイ年こいてああいう軽口叩いては物議かもしだすバカ課長・・・」というような感覚ね。
 それにしても最近の小泉さん、やり放題、って感じ。一国の首相として、靖国参拝を「心の問題だ、他人(他国)はグチグチ言うな」は、ないでしょ。この言葉に感銘したり共感したりする日本人は、果たしてどれほどいるのだろうか。
 周囲から理解してもらうことをはじめから拒絶するような発言。それは「人を殺してみたかった。」という少年の発言と、似たり寄ったりではないのか。
 関係国との摩擦を承知のうえで、一国の首相がする発言とは思えないのだ。
 しかし彼を信認し総選挙で圧倒的勝利を与えたのは、事実上、国民=俺 の責任でもあるのだ。それがとっても不愉快だ。