懲りないマスコミ

 監獄から出てきました。あの人。
 それはそれでドウでもいいけど、相変わらずのマスコミたち。何をやってきたヤツか分かっていながら、まるでヒーロー扱い。拘置所からヒルズまでヘリコプターで空から中継したあげく、街角のコメントも無責任なオバサンたちが「つきものが取れたみたいにすっきりして精悍になったわね〜」なんていうのを平気で放送している。こうして視聴者たちはバカになっていくのだ。そんなコメント、カットしなさい!
 「共謀罪法案」とか、「改正教育基本法」とか、大切な法案をろくに審議もしないで思惑どおり通そうと、裏で小泉自民が暗躍してるってのに、そんなのはちょこっと取り上げるだけ。
 まあ、TV局も結局、カネさえ儲かればOK、っていうあの人と同類だから、しょうがないってことね。そのうえ、共謀罪法案成立のためにTV局や新聞社を巻き込んだ共謀(報道統制)が行われているらしい、というウワサも笑えない冗談かもしれないのだ。
 「サンデープロジェクト」に売国奴と揶揄される竹中大臣出演。自民に肩入れしている田原氏の力を借りて熱弁を振るってたね。サスガ、お口がお上手。ゲイの世界なら引く手あまたよ。ペロペロ光ってよく動く唇も、いい具合っぽいし(あ、俺としたことがお下品、ごめんなさい)。でも、終始「アメリカでは」「アメリカの場合は」と繰り返すんじゃ、説得力ありませんよ、竹中さん。俺がアナタを信用しないのは、そこなんだから。「今の日本は10年前のアメリカにそっくりな状況、いずれ今のアメリカのような成長力を取り戻す」ということは、結局「格差は無くならない」ということを認めたようなもんでしょ。アメリカはいま、それこそがっちり固定化した格差社会の最たるものなんだから。今日のあの番組といい、最近のTVタックルといい、完全に自民擁護側に立ってたり改革を美化するベクトルが働いていて、ガッカリ。