通勤電車の忌々しい人々〜西瓜利用者へ告ぐ

 俺は、行列で待たされるのが嫌いだ。同じように、行列の人を待たせるのも嫌いだ。だから、駅で切符を買う時は事前に料金表を確認して小銭をしっかり用意してから並ぶことにしているし、スーパーのレジでも例えば五円玉1枚一円玉4枚とか、ジャラ銭があればあらかじめ手に持って用意しておく。いざ自分の番になってから財布の中の小銭を探し回るようなことは絶対にしない。混んでいるATMでは、自分の順番の前に財布からカードを出して用意しておくし、お金が出たらすぐに財布に入れて機械の前から離れるようにしている。お金が出てから、機械の前に陣取ったまま、のろのろと財布にお金をしまって、その財布を鞄にしまって、明細を眺めて、よっこらしょ・・・なんてバカ女みたいなことは絶対にしない!あ〜、そんなん、考えただけでイライラしちゃう!!!
 俺は自動改札でも、そこをいかにスムーズに通り抜けるか、に勝負をかけている。10m位手前からターゲットの改札レーンに照準を定め、右手にパスを準備しておく。いざ改札にかかったら、なるべく歩行速度を緩めずにパスを機械に差し込み、シャキン!とパスを抜いて颯爽と通り抜ける、これで完璧だ。決してバタン!と機械に通せんぼされてツンのめったりするような、みっともないマネはしない。
 しかし最近、イライラさせられることが多いのが、ス●カ、つまりICカード専用の自動改札が増えてきたことだ。カードをかざすだけで「ピッ」と読んじゃうあれだ。俺はJRとローカル線の連絡定期券を利用しているから、従来の、磁気カードを機械に通して読ませるタイプの自動改札しか使えない。そう、ICカード専用の自動改札は通れないのだ。俺が頭にきているのは、俺たち磁気カード利用者はただでさえ肩身の狭い思いをしているというのに、ICカード利用者なら全部の自動改札を通れるので、俺の狙った改札レーンをス●カ利用者が我が物顔で通れるということだ。そのうえ、ス●カはデータの読ませ方に多少のコツがいるらしくて、上手く読んでもらえずに、バタンバタンと自動改札に通せんぼを食らう利用者がやたらと多く、俺の嫌いな行列ができ易いときている!
 ス●カ利用者に告ぐ。せっかくス●カ持ってんなら、専用改札を通ってくれ。俺たち磁気カード派の通行の邪魔するな!そう言いたいのである。通勤ラッシュ時の改札で意味もなく割り込みされて、おまけにそいつがス●カだったりするたび、そして、バタンと改札の扉が閉まったりするたび、俺のコメカミの血管は破裂しそうになるのである。