凡人の発想

 鋭い感性や洗練されたセンスなど何一つ持ち合わせていない平凡な「小市民ゲイ」である俺からしても、時のソーリ大臣・安倍シンゾー君はどう見てもやっぱり「凡人」にしか見えない。
 タウンミーティングのやらせ問題の責任を取って給料の3か月分を返上しますってか。うわ、オットコらしい、安倍ソーリ!なんて誰が思うか!バッカじゃないの?反省してるならタウンミーティングで世論誘導があった改悪基本法案をすぐに引っ込めろよってんだ。
 郵政造反議員復党問題内閣支持率が落ちて「なぜ?」と言ったとか言わないとか。そんなウワサも「さもありなん」な安倍シンゾー君。とにかくすぐに給料返上だから発想が貧困。
 そんな彼の一つの政策目標でもあった改正(改悪)教育基本法は、とうとう可決。いじめ問題や学級崩壊など教育現場の荒廃が叫ばれて久しいけれど、それがすべて現行の教育基本法のせいだ、なんて誰も思っちゃいないはずだ。教育の問題は、法の理念そのものよりもそれを執行する側の問題、つまりは法の理念から乖離した日本人の心の荒廃こそが問題なのだ。
 そのことを棚に上げて意味の無い法改正に躍起になってきた安倍シンゾー君。
 短命政権になっちゃうかもしれないから、出来るうちにコイズミ先輩がやった郵政民営化みたいなことをアナタもして名を残したかったの?
 それとも国民投票法案改正(改悪)、憲法改正(改悪)という大目標の前哨戦として、国民を無視して突き進んだときにどれほどの反応があるか、試しておきたかったの?
 もしかして、本当に教育基本法を変えれば、日本人はみんな立派になって美しい国が出来上がるとでも思っているのかしら?
 
 凡人ソーリがそんなことにうつつを抜かしている隙に、彼に群がる魑魅魍魎たちは着々と自分達に都合良く悪企みを進めている。「法人税率見直し↓」「ホワイトカラー・エグゼンプション」「消費税率見直し↑」・・・。果たしてソーリはどこまで承知しているんだか。
 変人コイズミの暴走にはつくづく参ったけど、今回の凡人オボッチャマも厄介だね。