凡人の限界

 いよいよ凡人、安倍シンゾー君の限界が見えてきた感じがする。
 「(本間氏の辞任は)一身上の都合」と13回。政府税調会長辞任を受けての記者会見ではまたもや「壊れたテープレコーダー」に変身した。「正面からは答えず、国民への説明責任を果たしたとは到底言えない対応に終始した。(12月22日8時3分配信 スポーツ報知)」ということで、さすがのマスコミも手厳しい。
 ボク、コイズミさんを見習ってぜんぶまわりのトモダチに丸投げしただけなのに。にちぎん総裁がムラカミファンドに投資してたのがバレた時とおんなじ対応をしただけなのに。どーして、どーしてこんなにボクばっかり責められるの?
 シンゾー君のそんな泣き言が聞こえてきそうな、ここ数日の動き。
 そう言えば、三日前はこんな記者会見もしていた安倍くん。(毎日新聞の記事から以下、転載。)

 ■内閣支持率の回復に躍起
 安倍晋三首相が19日、臨時国会閉会にあたって行った記者会見は、続落する内閣支持率の回復に躍起となっている首相官邸の焦りを反映したものとなった。約20分間の会見予定時間の大半は首相が政権発足約3カ月間の成果を強調するのに費やされ、記者からの質問は事前に内容通告した内閣記者会幹事社からの2件だけで打ち切られた。「異例の会見」には、終了直後、記者側から批判が相次いだ。
 首相の会見は、通常国会閉会や予算成立の際に行われてきたが、臨時国会閉会時の会見は異例。郵政造反組自民党復党をきっかけに、首相に対し「指導力不足」「改革後退」などの批判が噴出した。それに加え、政権浮揚を狙って仕掛けた道路特定財源一般財源化問題では逆に自民党道路族に押し込まれ、政府主催のタウンミーティングでの「やらせ質問」問題、政府税制調査会本間正明会長が公務員宿舎で知人女性と同居していた問題などが続いた。
 このため首相は会見で、小泉純一郎前首相のように自分の言葉とペースで説明し、国民に改正教育基本法防衛庁省昇格法の成立という成果を理解してもらうことで、局面転換を狙ったとみられる。会見場では「安倍内閣3カ月間の成果」と題するA4判4枚の資料を配布。首相は「改革を進めていく姿勢にも、国づくりの中身にも全くの揺らぎはない」と訴えた。だが終了直後に「質問封じだ」との声まで上がったこの会見が、支持率アップに直結するのかは疑問だ。【佐藤千矢子】
 ◇安倍晋三首相が19日記者会見した要旨は以下の通り。
 【臨時国会】 内閣の最重要課題の教育基本法地方分権改革推進法、防衛庁の省昇格関連法など政府が提出した法案はすべて成立した。これらは、戦後レジーム(体制)から脱却して、新たな国づくりを行う基礎、礎となるものだ。
 【復党問題】 私の責任において、自民党を離れた人の復党を認める決断をした。復党によって、私が改革を進めていく姿勢が揺らぐことは全くない。むしろ美しい国づくりを進めていくうえで、新しい力が加わり、より強化された。
 【憲法改正】 自民党憲法草案の第2次案を出すことは今の段階では考えていない。国民の声にも耳を傾けながら、政党間で話し合い、最終的な成案を得なければならない。歴史的な大作業だが、私の在任中に何とか成し遂げたい。改正手続き法である国民投票法案を来年の通常国会で成立させたい。
 【集団的自衛権】 何が(憲法解釈で)禁止されている集団的自衛権であるか研究すべきだと言ってきた。これは諮問会議にお願いして検討することではない。政府において、私が最終的に責任をもって判断しなければならない。現在、研究しているところで、個別具体的に類型として示す段階ではない。
毎日新聞 2006年12月19日 20時44分 (最終更新時間 12月20日 3時04分)

 追い詰められて「憲法改正」「集団的自衛権」の道に暴走しなけりゃいいんだけど。彼は、それこそが国民の信頼を勝ち取るただひとつの道、と勘違いしているみたいだから・・・。困ったもんだ。