オトコの賞味期限

 不○家問題に絡めて賞味期限の話というわけじゃないけど。。。
 40代ゲイの俺にも、今だに年1回くらいは見合い話モドキが舞い込んできたりする。正直すごく迷惑な話なんだけど、俺みたいなヤツを誰かに紹介しようと思ってくれる気持ちはとても有難いことで、でも変にウヤムヤにしちゃって話が進んじゃったりしたら大変だしで、ホントに気を遣って気を遣って、丁重にお断りするようにしている。
 でも、その反面、「あ、俺ってまだ売れるのね(♡)。」なんてちょっとほくそ笑んでる、イヤラシイ自分が確かにいるのだ。
 俺、好みのオトコは年上なので、いわゆる「フケ専」ってことになる。自分がもっと若ければ単なる「年上好き」と言えば済んじゃうのだろうけど、もうこのトシになったら年上はみんなジジイなわけだから(笑)リッパなフケ専。で、ゲイって不思議だな、て思うのは、結構俺みたいな年代でもフケ専仲間がゴロゴロいるってこと。つまり、ゲイの世界では40代は言うまでも無くリッパな現役で、50代のオヤジはおろか60代、果ては棺桶に片足突っ込んだ爺さんまでが、セッ○スの対象になり得ちゃうってこと。さすがに俺は50代までが限度だけどね(笑)。
 ま、ノンケの世界でも黒木ヒ○ミから吉永さんまで、何歳になってもキレイで憧れの存在であり続ける女性もいるけれど、ゲイでいう「フケ専」市場ほどには、女性の熟年はニーズが無いように思う。
 男はもちろんイケメンに越したことはないけど、もともとオトコの魅力ってのは見た目だけじゃなくて象徴的な部分が大きくて、包容力だったり経済力だったり、要は「オトコらしさ」なんだと思うのね。それで、その「オトコらしさ」ってのは、片や「オンナらしさ」が容姿の衰えとともに失われ勝ちなのに比べると、ある程度歳を重ねないと出てこないような気がするのね。落ち着きや、貫禄みたいなものね。家族を守る強い存在、が男らしさであるとするなら、それは腕力の強さだけではなく生活力の強さであって、生活力旺盛になるためには何よりも豊かな経験に裏打ちされた知恵(叡智)が必要、ってこと。大袈裟に言えばね。
 だからたとえ頭は禿げちゃっても、おなかはブヨブヨしてても、人生経験に裏打ちされた穏やかな物腰とか、冷徹な判断力が見え隠れする深い眼差しとか、こだわりの証明である上品な身なりとか、そんな部分が本当の「オトコの魅力」なのだと思うのね俺は。フケ専の思い込みかもしれないけれども。
 結論。オトコの賞味期限は(オンナより)長い。
 だから、俺もまだまだ売り出し中ってことで。諦めないわん!