省エネ先進国の現実・・・

今日、興味深い記事を見つけた。
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070201-01-0901.html
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070201-02-0901.html

*以下抜粋引用*
地球温暖化への対応が21世紀の世界の主要な課題であることがより鮮明になりつつある中、本来省エネでは世界一の優等生を自負していたはずの日本の対応が後手に回っている。気がつけば自動車のエネルギー効率でもEUに追い越され、太陽光、風力などの自然エネルギーの分野では、長らく環境後進国と揶揄されてきた中国の後塵を拝するまでに落ち込んでいる。
 民主党ネクストキャビネット環境副大臣を務め、現在日本の国会で最も熱心に地球環境問題に取り組んでいる議員の一人である福山哲郎氏は、昨年夏にアメリカ、イギリス、スウェーデンを訪問した際に、「世界は京都、そしてポスト京都を念頭に確実に動き始めている」ことを痛感したと言う。そして同時に、日本の対策の遅れに危機感を募らせる。イギリスをはじめとするEU諸国はもとより、京都議定書から離脱し一見温暖化問題に無関心なアメリカや、環境後進国と言われるインドや中国までもが、地球温暖化をめぐる次なる覇権争いのために着々と準備を進めているというのだ。
 〜 中略 〜
一方、スウェーデンの温暖化対策をみると、現在既に基準年(1990年)比でマイナスに転じているにもかかわらず、1990年以来のGDPは25%以上伸びている。温室効果ガスを8.1%も増やしながら、10%の経済成長しか達成できていない日本と実に好対照だ。スウェーデンによって環境政策と経済成長とは相容れないという説は完全に覆されているが、なぜスウェーデンにそれができて日本にはできないのか。教育基本法の議論の中でもたびたび登場したパトリオティズム愛郷心)が、ここでもカギを握るとすれば、既にパトリを失った日本は、21世紀の人類の課題となりつつある地球温暖化問題でも、不利な立場に置かれることになるのだろうか。

 日本は省エネ先進国である。そう思っている人は多いと思う。俺もその一人だ。しかしどうやら実態は違っているらしい。
 経済では行き詰まり、国民の所得格差は拡がり、人々のモラルは低下し、教育面では地盤沈下を止められず、そのうえ環境対策でも遅れつつあるとあっては、もはや、日本はあらゆる点で世界から取り残されつつあるのではないか、という危惧さえ抱かざるを得ない。
 そんな中、この国の舵取りをしているはずの永田町の人々の滑稽な行状を見るにつけ、暗澹たる気持ちにさせられてしまう。これじゃあ、日本の将来はいよいよ本当にあぶない。安倍くんを総裁として選んだのは自民党の勘違い議員たちに違いないけど、そもそもこの人たちを選挙で選んだのは、我々国民なんだものね。
 こんな状況を招いた責任は自分たちにもある、という自覚が今こそ我々には必要なのだろう。垂れ流されるマスコミ情報を鵜呑みにして、根拠もなく将来を楽観し、日々の快楽を追求し続けてきたわれわれ、日本人。暮らしが快適であればそれでいい、ついついそう思ってしまいがちな、われわれ。環境問題の根本原因も、結局はそこにあるのだよね。
 いま、日本はあらゆる面で正念場を迎えている、そんな気がしてならないのだ。