コムスンバッシング

 確かに、コムスンのやり方はルール違反だと思うし、子会社への経営譲渡という策も、ごまかしでしかない。
 「金の亡者のヒルズ族が考えそうなことだ。」というのが多くの人々の感じているところなのではないだろうか。どこか、ムラカミやホリエの「悪行」と重ね合わせている感じ。
 確かに、コムスンの行為は悪質だ。厳罰も仕方ない。同時に、利用者への配慮は当然国がすべきだ。
 でも、その前に。
 そんな不正が出来ちゃうような、介護保険制度。そんな不正をしちゃおうかな?と思わせるような、介護保険制度。あるいは、不正をしないとやっていけないような、介護保険制度。そこが問題。
 大体ね、福祉の世界に市場原理はなじまない、ってことを、今回の事件が証明しているんじゃないのかなあ?そもそもグッドウィルグループの中でもコムスンはどうしようもない赤字部門だったんでしょ?
 そう、ここでは金儲けしようにも、出来ないってことなのよ。だから、不正に走るんだろうし、正直な経営をすればするほど、現場にしわ寄せがいくだけの話。
 マスコミはそこんとこをもっとクローズアップして、こんな欠陥制度を作った厚生労働省にも責任があることを指摘しなきゃあ、だめ。
 今回の話だって、厚生労働省側による年金問題のカムフラージュ作戦かもしれないんだし、ね・・・。