ニヒリズム蔓延

 ここのところ、リベラル系のブログに覇気がないみたいね。やっぱりオザワ氏の奇怪な行動&言動の破壊力ってのは凄まじいものがあるのかもね。大連立画策&失敗&辞任表明に始まって、まさかの辞任撤回。その後も続く大連立への未練たらたらな言動とか。最近では腹話術人形フクダくんと三文芝居みたいな党首討論をしたかと思えば、新給油法案採決では非常識な採決直前での退場&棄権。
 野党第一党党首という極めて重要なポストにいながら、自らそれに泥を塗るようなことばかりしている。
 オーストラリア、韓国、台湾と続く政権交代を尻目に、この国では自民・公明の与党政権の無能さを目の当たりにしながら、それをただ手をこまぬいたままなす術がない野党。
 与党寄りの報道をタレ流すマスコミに憤りながら、なす術がないリベラル派の人々。そして、あっさりと新給油法案が衆院で再可決されても、ただ静かにそれを受け入れてしまう、我々国民。
 そんな感じかな。
 それにしても、給油を停止していたこの2ヶ月間、アメリカ以外のどこの国がそれに文句をつけてきたというのだ?日本がタダで油を補給してくれないからって、この2ヶ月間テロとの戦いが出来なくなった国があるというのか?
 それなのに、国内では灯油価格の高騰で燃料代節約のために寒さに震えている国民が大勢いるというのに、何の手立てもしないまま、アベくんの辞任以来のドタバタでテロ特措法延長の審議を引き伸ばしてきたあげくに、最後は結局「強行採決」で幕引きなんて。
 与党も野党も、この国の政治家たちはいったい何やってんだてな感じでしょ?皆さん
 ニヒリズムです。森田実さんが必死にそれではいけない、と叫んでらっしゃるけど、森田さんが危機感を感じるほどに、いまリベラル人たちは、オザワ氏が放ったボディーブローにやられているんだと思う。希望のよすがだった政権交代が、もしかしたら今の野党では期待できないかもしれない、という絶望感がひたひたと忍び寄っているのだ、オザワ氏のせいで。
 一方のフクダ氏はといえば、コイズミやアベくんのような分かり易い「敵キャラ」ではなくて、何もしない、ただ存在が鬱陶しいだけの「ヌリ壁」のような輩だから始末がわるいのだ。彼には「何も無い」のだから。掴みどころがなくて攻めあぐねるばかり。それこそホント、憎ったらしいのはコイツなのだけどね。
 そう、だからといってニヒリズムに陥ったら、本当に彼らの思うツボのような気がするのね。この場合の「彼ら」ってのは与党議員とか高級官僚とか宋主国の支配層とか、つまり「自分達さえ勝てば・良ければイイっていう集合体」を指すわけで、実際あからさまにそんな彼らの欲望に満ちた、信じられないような政策が昨今はどんどん行われつつあるような気がするし、ここで踏ん張らないとね、今の政治がおかしい、と思う人はホント。
 じゃあ、どうすればいいのか。やっぱり次の選挙に賭けるしかないのだろうね。