放蕩息子の金せびり

hiroc-fontana2008-05-20

 年金財源問題にからめて、消費税率を上げるハナシが俄かに本格化しそうですね。
 いつの間にか「消費税は上げざるを得ないこと」は我々国民がもう了解してますよ、という前提でハナシが進んでいるような気がします。本当に、おかしな話です。ホント、口が巧くてずる賢い人たちですよね。
 年金財源を完全に税金でまかなえば、なるほど、年金保険料の未払いはなくなりますし、逆に皆に一定の年金を支払えるようにもなります。メデタシ、メデタシ。でも、待ってください。
 これまで我々が払い込んできた年金保険料はどこにいっちゃうのかしら?
 お役人たちのイイ加減な仕事のせいで記録が消えた年金の問題は、結局ウヤムヤにされちゃうのかしら?

 そんなバカなハナシはありませんよ。全部の責任を庶民におっかぶせておしまい、なんて、都合がいいったらありゃしない。消費税アップ云々の前に、解決しなければいけないことは山ほどあるはずです。時間が無いから、は理由にならないと思います。政府には優秀な(エリート)お役人さんたちがイッパイいるんですから。デキナイなんて、言わせません(笑)
 彼ら(政府・与党)は、いわばデキの悪い放蕩息子と同じです。
 毎月の生活費をちゃんと渡してやってるのに、遊び歩いて全部使ったあげく、月末には毎月のように家賃も光熱費も払えなくて親に泣きついてくる、どうしようもない息子です。彼は、自分の生活習慣を変えてやり直す、なんてことは考えも及ばないわけです。
 あるいは、自分が肥満になったのは脂っこいメニューばかり並べるからだ!と言ってファースト・フードチェーンを訴えるような、おバカなアメリカ人にも似ているかもしれないですね。自分のことは全部棚に上げちゃって、とにかく先に「あなたが悪い」と言った方が勝ち、みたいな価値観です。とにかく、自分の非を認めたり、自分の考えを曲げたりすることに関しては、テコでも動かない、ってやつですね。
 与党の皆さんは後期高齢者医療制度についても、野党が反対すれば「だったら対案を出せ」の一点張りです。でも、大ブーイングを浴びているこの法案、作ったのは与党議員のセンセがたではなくって、優秀な政府のお役人たちじゃあ、ありませんか?それと同じようなものを野党の人たちに「作れ」なんて、言う資格は、少なくとも与党議員の皆様方には、無いと思うのです。だったら、自分でも作ってみな!てなもんです。
 窮地に陥っているフクダ自公政権解散総選挙を先送りすればするほど、恐らくはねじれ国会のもとで今までにないような醜態を晒していかざるを得ないものと思われます。国民の大部分が(やっと)目を覚ますチャンス到来、と言えるのではないでしょうか。