今年のミュージック・シーンは・・・?(笑)

 1年最後のエントリーとなれば「今年1年のミュージック・シーンを振り返って」みたいな内容で締めくくりたいのだけども(一応音楽系ブログですから、ねっ!)、ご覧の通り、ワタクシの中で音楽シーンは80年代で終わっていますもので、あれ?今年って何が売れたの?クーミン?ヒッキー?いつのハナシよ!みたいな感じ(笑)。とてもじゃないけどエラソーに今年の音楽のことなど語れませんわ。
 でもそれを別にしても、年末恒例のレコード大賞とか紅白の顔ぶれを眺めてみても、本当に一体何が売れたのか、読みにくい年だったよね。ちなみにオリコン年間シングルでは嵐が1位2位独占だったそうだけど、悪いけど題名も知らないわ。まあ、この傾向はここ数年ずっとそうかもしれないけれど、ホント、音楽の趣味も多様化しているしソフトのラインナップや販売方法も(ダウンロードとか)細分化されてしまっていて、昔のように皆が一緒に聞ける音楽(流行歌)というのは生まれにくくなっているんだろうね。その意味で、音楽界はすっかり成熟して飽和状態に入っているのかも。だって、俺がいつも聴いているのは20〜30年前の音楽が中心で、それらは今も十分聴くに耐えるものだと思えるし、そのころから活躍しているアーティストたちがいまだに新作を発表したりも出来るわけだからね。当時から音楽性があまり変わっていなくても、いまだに通用してしまうということになるわけでね。サザン、みゆき、まりや、陽水、みんなそうでしょ?
 そしてこれは日本だけではなくて、かつて日本が目標にしていたアメリカのミュージック・シーンでも同じようなことが起きている。20世紀の名盤が代わる代わるリマスターされて再発され続けているし、かつての人気バンドの再結成も続いていて。ヒットチャートの動きは激しく極端に短くなる一方、予想外のリバイバルや口コミでじわじわと息の長いヒットが生まれたりする。
 もともと音楽ってのは流行に左右されるのではなく、自分が好きな音楽をそれぞれが楽しめればいいわけで。その意味で「流行歌」がすっかり消えうせた感のある、ここ数年の傾向は好ましいものだとは思う。俺にとっても、今年は念願の太田裕美さんの紙ジャケ・アルバムBOX発売なんかが実現して、アイドルのアルバムがほとんどCD化されるチャンスがなかった10年くらい前の状況を考えれば、夢のような時代になったよな、とつくづく思わされた。「今だけの音楽」というものがいつの間にか無くなって、ついに音楽の時間軸さえ壊れて、あの頃あの時の聴きたい音楽が、聴きたいときに聴けてしまう時代。
 そうではあるのだけど、でも、なんだか、ね・・・。
 かつての年末の歌番組は、その年に活躍した人気歌手が一同に会してその年のキラ星のごときヒット曲を披露するものであって、テレビの前に家族が集まってそれをアレコレ言いながら、ワクワクしながら見ていたものだ。そんな時代はもう遠い過去のものなのよね、そう思うと、なんだか寂しいのだ。
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 PS.ちなみに今年hiroc-fontanaがイチバン聴いたCDはコレでした。→
 さてさて、来年1月で早くもブログ5年目に突入。今年年初の7万アクセスからこの年末では一挙に11.7万超のアクセスですから、今年は今までになく沢山の人が訪れてくださったみたいで感謝です。来年もよろしくお願いします。