カウント・ダウン・ライブ・パーティー

 ア・ハッピー・ニュー・イヤー!
 さて、大晦日、hiroc-fontanaは聖子ファン28年目にして初めてカウントダウンライブに参戦してきたのだ。聖子さんのライブ自体は1985年の武道館に1回だけ行ったことがあるのだけど、それ以来二十数年ぶりの生セイコ!SEIKO MATSUDA COUNT DOWN LIVE PARTY 2007-2008 [DVD]
 夜10時過ぎに会場の東京体育館に着くと、もうほぼ席は満杯。熱気ムンムンで圧倒されそう。会場を埋め尽くす老若男女、でもイチバン多いのは俺と同年代のお仲間さんかしら?どこかおしとやかな男性陣が多いような・・思わずほくそ笑む俺(笑)。
 そして止まぬセイコ・コールに応えるように、ついにセイコ登場!雪の精のような白い衣装でダンサーを従えながら舞台中央の壇上を下りてくるセイコ。オープニングは何と懐かしい「白い恋人」!セカンド・アルバムからの選曲だ。会場に入ったころは、開演前からのリピーターたちの異常なハイテンションに少し圧倒されていた俺も、この1曲目から早くも「オオ〜!」と引き込まれてしまう。
 そのあと一気に「風は秋色」「Rock'n Roll Good-bye」「いちご畑でつかまえて」と続く。好きな曲ばかりで思わず手拍子しながら一緒に口ずさむ俺。俺の前列に陣取ったオネエ様方は、すっかり自分たちもセイコになりきって踊ってる。スゴイ一体感!そして入り口で渡されたサイリウム点灯後は、まるで狂ったようにそれを振り回す俺。これがリピーターを生み続けるセイコ・ライブの魅力なのよね、きっと。SEIKO MATSUDA COUNT DOWN LIVE PARTY 2006-2007 [DVD]
 そんな感じで、途中は愛娘サヤカも登場して2009年を迎えるカウントダウンなどしながら、3度の衣装変えを挟みつつ3時間、約25曲のステージは予想以上の充実した内容だった。たぶん何曲かは口パクもあったのだろうけど(笑)最後までテンションを下げることなく歌い踊った47歳(今はまだ46歳?)のセイコたんは、やっぱりスゴイ。そのプロフェッショナルぶりにhiroc-fontana、改めて感動いたしました。エンディングのカーテンコールで「ただ涙がこぼれるだけ」のカラオケが流れたのだけど、自然発生的にそれに合わせて会場全体が「ただ涙〜」を歌い出したのよね。すると途中からセイコたんも歌に加わってくれたのだけど、3時間のステージの終盤でありながらその声のなんと美しいこと!「歌手」松田聖子の素晴らしさを再認識。
 さてセイコたん、MCについてはやっぱり「半径5Mの語り」みたいな感じで、1年の振り返りもなければ社会問題に言及することなどもなく「みなさんありがとう」の繰り返しばかりで、この辺がやっぱり「作詞家セイコ」の限界なのかもな、と思わされた。ただ一方で、そんなフツーのおしゃべりに彼女の飾らない性格や人の好さが表れていて、とても好感がもてたのね。こんなセイコたんなら、いくら稚拙でつまらない詞しか書けなくても許しちゃおうかしら(だって好きなんだもん)、みたいな思いをファンに抱かせるのね。。。うん、たぶん今の聖子さんは、そんなファンに支えられていると思うのだ。
 その一方で、いざ歌を歌い出せばオンリーワンのシンガーであることをまざまざと見せ付けてくれるセイコさん。今年のリクエストコーナーでは昨年歌った「雨のリゾート」「密林少女」や、たしか3年前くらいに歌った「流星ナイト」なんかをほとんどアカペラで披露してくれたのだけど、その透んで良く通る声の力もさることながら、俺がびっくりしたのは、リクエスト曲を披露する前に歌詞を思い出しながらセイコさんが「おさらい」するシーンがあって、そのとき彼女の口から歌詞がセンテンスごとにポロポロと繋がって出てきたのね。それを見て俺は、おそらく彼女の頭の中には「歌の中の情景」がしっかりイメージされていて、そこから歌詞が引き出されてくるのだな、ということがわかったような気がしたの。つまり、歌を左脳ではなく右脳で処理しているのだな、と。セイコさんの歌が何故あれほど説得力があるのか、その秘密が垣間見れたように思えた瞬間だった。SEIKO MATSUDA CONCERT TOUR 2008 My pure melody [DVD]
 コンサートの曲目については他にもいろいろなブログでアップされているのでこちらでは割愛するけれど、「制服」とか「ガラスの林檎」とか久しぶりに聴けて感動した曲もあったけど、あとは既に何度か披露された曲が多かったかもね?いずれにしても一緒に参加した友達(セイコファン濃度薄い)も「知ってる曲が多いからすごく楽しめた」と言うくらいに、これだけ誰にもお馴染みのヒット曲満載のコンサートっていうのはやっぱりセイコさんならでは、だと思うし、それだけでも、聖子さんはやっぱり偉大だ、と思ったのである(笑)。