もどかしい夢〜政権交代

 昨日からのオザワ秘書逮捕にまつわる一連の動きを見ていて、言いようの無い陰鬱な気分に襲われた私です。そこには「これでまた、政権交代の夢が遠のいてしまった」という落胆が大きく作用していたように思います。
 これでまたしばらく「世襲議員や官僚の天国&国民にとっては地獄」の自民党政治が続いていくことになるかもしれない、という落胆。
 やっぱり、クリントンをそっけなく扱ったことがいけなかったんでしょうかね。それとも「在日米軍は第七艦隊程度で充分」なんていう発言が虎の尾を踏んだのでしょうかねえ・・・オザワ氏。・・・もちろん、今回の国策捜査メリケン親分の指示だ、というのは私の妄想に過ぎませんが(笑)。
 私はもともとオザワ氏個人をとくに応援していたわけではないのですけど、自民党政治を終わらせることがとにかく今はイチバン大切と思っていましたから、政権交代の中心人物であるオザワ氏側近の逮捕劇は、それなりにショックだったのです。
 子供の頃、ロッキード事件の詳しい内容なんてわからないまま、角栄はカネに汚い政治家だというマスコミのイメージだけを何となく刷り込まれて、それ以来何十年もの間、私はロッキード事件をまるで正義の検察と悪徳金権政治家による勧善懲悪劇のように思わされていました。(オトナになって初めて事件の全容を知り、愕然としたのです。)しかし今回の逮捕劇も、いくらオザワ氏本人や民主党幹部が抗弁したとしても、あの頃の私のように、ぼんやりとテレビを見ている人々の大部分には「検察=善」「オザワ=悪」という単純な構図が刷り込まれ認識されてしまうことになるでしょう。
 そんな状況下、政治不信に陥った多くの有権者が、次回の選挙では棄権に回る可能性も否定できません。そうなると、インチキ郵政選挙まではいかないまでも、小選挙区制の衆院選挙をもってしては、これで与野党逆転の目はほとんどなくなってしまったかもれない、と思うのです。
 ただ私は、今の与党による国民無視の無謀な政治を許してしまった元凶である「2/3議席」だけは、次回選挙では何が何でも与党から取り上げなければならないと思うのです。国民はこの4年の自公与党の横暴を、決して忘れないはず・・・それだけはまだ微かな希望として持っていたい、と思うのです。
 さて、私が常々「いいこと書いてくれるよな〜」と感心しているジャーナリストがいまして(田中良紹さん)、今回のコラムも実に的を得たご意見でうなずかされることしきりでした。今回の件でやるせない思いをしている方は、ぜひ読んでみて下さい。→「予言が現実になった