ばななこばなし

hiroc-fontana2009-03-12

 好きなフルーツは?と訊かれて胸を張って「バナナ」って答えられる人、います?
 実は俺、ホントはバナナが大好きなんだけど、「好きなフルーツ第一位」として発表するのは、何だか照れ臭くて、そういう質問をされたら、きっとスカして「水蜜桃。」とか答えちゃうかも。
 髭面の中年男が「バナナ大好き!」と言いながらバナナを嬉々として齧(かじ)ってる姿、俺が想像するに、そうとう滑稽に見えると思うのね。
 たとえば、綺麗な女優さんが、皮を四方に剥いたバナナを一本手に持って嬉しそうに齧っていたら、それもたぶん違和感があるし、見る人が見たらとてもいやらしく思っちゃうだろうしね。
 そういう風に考えると、バナナってちょっと「ヨゴレ系」の果物よね(笑)。
 バナナの何が、そう思わせるのかしら、って。先日、通勤途中で歩きながらそんなことをふと考えたのだ。
 まず第一に、カラーが黄色っていうのがいけないような気がする。昔から「黄色」っていうのは例えばゴレンジャーの中でのキレンジャー(←おでぶ)が物語るように、ちょっとカッコ悪いイメージがあると思うのね。小学生風に言えば、おならの色〜!みたいな(笑)。アイドルグループに目を移して見ても、たとえばキャンディーズならミキちゃんとか、シブがき隊ならフッ君とか、要はグループの中でもちょっとサエナイ人が着させられるのがなぜか「黄色」なのよね。そんな色をメインカラーにしているバナナは、それだけで分が悪いような気がする。
そして第二のマイナスポイントは、もろ「アレ」を想像させるような長細くひん曲がった形態ね。エロネタの格好の材料。それが一本の枝からワッシャワッシャと生えてくるのよね。あの「生え方」もかなりヘンだし。
それから、値段が安いっていうのも、イメージ良くないわね。同じ黄色い果物でも、レモンはちょっとお高いものだとバナナひと房分の値段だったりするわけで。そんなところも、安いギャラでドサ回りしている「ヨゴレ系タレント」の侘しさが漂っちゃう。
極めつけは人をコバカにしたような「ばなな」という名前。名は体をあらわすと言うけれど、「ばなな」っていうネーミングは、あの粘っこい独特の食感とか、皮を踏んづけたらツルリンと滑っちゃうヌルヌル感とかを、ホント見事に表しているような気がするのよね。昔はバナナのことを和名で「芭蕉(ばしょう)」と呼んでいたというハナシはつい先日の「きっこのブログ」に書かれていたのだけど、「芭蕉」という名前だったら多少はバナナの地位も上がっていたかもね。
 そんなバナナ、だけど(あら、ダジャレに聴こえる)。
 そのイメージに反して、今ではダイエットとか、速効でエネルギー源となる食物として、その実力はもはや万人に認められるところとなっていて、マンハッタンのとあるオフィスでは会議を効率よく進めるために出席者にバナナを配っているとか、スタバにもオシャレなスナックの横にバナナが置いてあるとかして、少しづつスタイリッシュなフルーツに変身中かも??・・・なわけないか。
そういえばバナナ配るオフィスのハナシはかの伝説の「でっちあげ番組」“あ○あ○大辞典”の情報だったような気がするし。そういえば誰か、スタバでバナナをむしゃむしゃ食べてる人って、見たことあります?私はいまだかつて皆無なんですけど。
さて、表題の写真は、アイドルとバナナとの珍しくも素敵なコラボ。河合奈保子さんの「悲しい人」。見れば見るほどトンデモないジャケットです。これを紹介して、このわけのわからない日記をそそくさと閉じようと思います(笑)