バカでもできる経済対策

 最近の政治の動きが腹立たしいことばかりだから、精神の安定を保つために(笑)当分この「世ヲ愁ウ」(政治カテゴリー)は休止して、もとの音楽ブログに戻そうと思っていたのだけど。
 今日与党が発表した追加経済対策、あれがあまりにムカついたもので、これだけは書かせてください。
 今回の経済対策、思いっきりおまけして、雇用に対する投資については一定の評価をしても良いでしょう。
 でもね・・・。
 エコカーやエコ家電への買い替え促進?
 え?地デジ対応テレビ購入補助?
 贈与税、減免?住宅が購入しやすくなるって?
 た・・確かに、大型消費を後押しすることで、数字上は経済効果が出るように見えるかもしれませんし、工業製品の需要が伸びて企業業績が上がれば、経済波及効果も大きいのかも知れませんよ。それはわかる。
 でもね、これって全部、小金持ち以上じゃないと恩恵に預かれないハナシでしょ。
 そのうえ、どさくさに紛れて整備新幹線の工事再開とか。「子育て応援特別手当」は聞こえはいいけど、1年だけの時限措置だったりとか。おまけに2年後には消費税増税のニュアンスまで匂わせて。
 裏で何やら画策していることがミエミエじゃないですか!
 それに、いままで民主党に対して「財源を示せ!」の一点張りだったにも関わらず、ここにきて結局は赤字国債をバンバン発行してジャブジャブお金をバラ撒こうというのですから、ブレブレアホー政権にはあきれるばかりです。
 経済対策のためなら赤字国債をいくら出しても良いというのなら、そんなのはバカだってできますよ。借金を減らしながら国を成長させていく、そのために「カイカク」と称して福祉や医療を切り詰めてきたのが、コイズミ以来の21世紀の日本の政治であり、その難しい舵取りをするために国民に痛みに耐えろと言ってきたのが自民党政治だったのではないですか?
 今回の追加経済対策のツケは、やがて必ず大増税となって国民に戻ってきます。
 一方「金を使う」ことばかりに重点を置く今回の経済対策の陰で、最もカイカクが必要とされる、税金無駄使いの元凶である天下り官僚の根絶は後回しにされるばかりか、巧妙に忍び込ませた利権によってますます彼らを太らすことになるかもしれません。
 また、福祉・医療分野(セーフティネット)は金を生まないため、経済対策の投資先としてはスルーされて、当分「放ったらかし」にされるでしょう。そして結局は景気回復があったにしても一部の営利企業(資本家)と利権に群がる政治家・官僚のみが私腹を肥やしていくばかりに違いありません。数年前に言われていた「戦後最長の好景気」と同じ構図です。
 私には何だか、土俵際にいたアソー内閣が「経済危機」にかこつけて、最終の負担は国民に押し付けることにして「この際何でもやっちゃえ」とヤケッパチになっているようにしか見えないのです。それを御用マスコミが「戦後最大の経済対策」とか言って持ち上げている。
 私は、本当の経済対策はずばり「大減税」!だと思うのです。そして特別会計天下り官僚)の無駄遣い撲滅!
 消費税や法人税を大幅に減らして可処分所得を増やす一方、その分国は予算配分を適正にして効果的に資金投入する。
 赤字国債を増やすより、その方がいいに決まってます。
 こんな、欺瞞に満ちた経済対策で「やり遂げる」とか言っているアホー政権、こんなことで支持率が回復するなら、この国は本当にどうかしていると思います。