2009上半期ランキング

 愛のままで・・・今年上半期のランキングがオリコンのサイトに出ているんですが。
 し、知らない・・・・。ぜ〜んぜん、知らない曲ばかり。。。
 秋元順子さんと、エグザイルと、おバカ系の2曲と、残りはシングルで1位、2位を独占した嵐をはじめトップテンが全部ジャニ系って。。。なんだかワタシ、この国の流行音楽のメインストリームから、いつの間にすっかり取り残されてしまったのかしら、みたいな。ずっと歌謡曲を愛してきた者として、いざ今回みたいな上半期チャートを目にしてしまうと、何だか今まで自分にとって身近に思っていたこの国の「流行歌」が、実はとても遠いところにいってしまったなあ、というか、まるで外国のヒットチャートを見ているような気がしてしまって・・ちょっとショックだったのです。
 いや別に、それでも、構わないのですけどね(笑)
 もちろん、嵐のメンバーの顔や名前くらい、こんな俺でもちゃんと一致しますわよ。それに、嵐のメンバーはそれぞれ芸達者なことも、特に、ここのところクサナギ事件や何やらで元気がない酢マップのお株を奪うくらい、テレビで重宝されていることも知ってる。でも、彼らのウタは?と言うと、はっきり言って、全然、シラナイ。。。それも、2年連続で年間チャートの1位を独占するほど売れてるなんて、全然知らなかったわ。つまり、全盛期のピンク・レディーや明菜並の成績ってことよね(古い!笑)。
 でもこれってね、例えば俺たちが子供の頃、オヤジさんやおばちゃんたちがピンク・レディーのウタを聴いて、「最近のジャリタレのウタはわからないよねえ。」とか言っていたのとは、全然違う構図だと思うのよね。あの頃は少なくとも、「ジャリタレ」とか言っていたオヤジもフツーに「ペッパー警部」はPLのウタとして知っていたし、おばちゃんだって晩ご飯の支度をしながら「♪わたしたちこれから、いいとこ〜ろ〜」なんて鼻歌を歌ったりしていたわけだ。
 でも、今の時代、秋元順子はまだしも、どこのオヤジが嵐の「Believe」を歌えますか、て。つまりね、チャート1位を獲ってもCD買った人しかそのウタを知らない時代、というのがいよいよ現実になったのだなあと、今回の上半期チャートを見てしみじみ感じたのね。
 あと、驚いたのは売り上げ枚数のこと。シングルチャート1位の嵐の売上げ65万枚はいいとしても、10位の「近畿きっず」が売り上げ21万枚。20位のアムロちゃんは12万枚程度。随分少ないな〜、というのが俺の印象で。12万枚というと、歌謡曲全盛期でいえば「ややヒット」、週間チャートでもやっと20位、てランクよ。それが今年の上半期チャート20位なんだものね。
 もっともシングルの場合、近年はネットでのダウンロード比率が多くて、それがチャートや売上にどの程度の影響を及ぼしているのかは分からないけれど、昔もダウンロードに近いやり方としてFMラジオからの録音「エアチェック」なんてものがあったことを思えば(エアチェックは「タダ」だったし)、音楽の志向が多様化したことだけではなく、全体的な音楽マーケットの落ち込みというのはやっぱり否定できないように思う。
 何だか、さびしい時代よね。