メモランダム〜総選挙までの40日間

衆議院が無事解散して、総選挙モードに突入となりました。
これからの40日間について、風がどんな方向で吹くのか、注視しておかないといけません。マスコミの論調は自民の惨敗、民主圧勝という見立てが大半ですが、今回は都議選と違って小選挙区制ですし、やっぱり地盤と看板の力を甘く見てはいけないような気がします。いくらアホーにはこりごり、自民の「上から目線政治」はまっぴら、と思っていても、いざ地元のセンセーが夏祭りに顔を出して握手してくれたりしたら、善男善女のオジオバたちは、「自民だろーが何だろーがしらんけど、やっぱりあのセンセーに1票入れるべ・・・」みたいなハナシ、いかにもありそうですものね。
正直言って、民主の単独過半数はかなり難しいのではないかと思うのです。
これから本格的に各党の政策論に入っていくものと思いますが、民主党が掲げる「子育て支援子ども手当)」や「高速道路無料化」、「農業の戸別所得補償」など、自民党が「バラマキ」として批判している政策は今後、マスコミを挙げて総攻撃されていく懸念があります。
「財源はどうする?(by自民党) 財源はどうする?(by公明党) 財源はどうする?(某コメンテーター) 財源は?(某解説者)・・財源は?(某新聞社説)・・」やれやれです。
おそらくこの挑発に乗って虎の尾を踏んづけて右往左往してしまうと、政権交代は危ういような気がします。
「徹底的に行政のムダを省く」。説明はそれでじゅうぶんだと思います。
ワタシは、財源はさして問題ではないと思うのです。だいいち、政府与党こそこの春に景気浮揚策として至上最大のバラマキ補正をやったばかりなのです。それも財源など二の次にして。その挙句、予算をばら撒かれた官僚が一生懸命に考え出した結果が「国営まんが喫茶」だったり、「整備新幹線の復活」だったり、「学校への電子黒板の配布」だったり、「エコポイント」だったりしたわけですよね。くだらない(笑)!
本来はそんなものは即刻中止して、国民生活に直結する民主党の「バラマキ(笑)」の財源に組みなおせば良いのです(無理でしょうけど)。とにかく、一部大企業や特定天下り団体だけが極端に潤う政策にばかりお金をばらまく与党のやり方を正す(糾す)のも、今回の総選挙の争点であるはずです。
ちなみに私は、国や自治体がムダを無くせば財源は湧いてくるものだということを体験的に知っているつもりです。ですから、政権与党にいたオザワ氏や官僚出身のオカダ氏などが「ムダを省けば財源は捻出できる」と強く主張するのも、私には非常に説得力ある主張に聞こえるのです。
関連エントリー(拙文ですが・・)→考察「お役所文化」〜あいまいな善男善女・・・ムダと無責任が横行する行政の現場のオハナシです。
こちらは参考サイト。→山崎元のマルチスコープ「マニフェスト発表を前に「財源の呪縛」を卒業しよう」