夢の小箱？

　セイコさんの８０年代の傑作アルバム１６枚がブルー・スペック仕様で再発。hiroc-fontana、何やかやいって結局、一括購入しちゃったのだ。
　うわー、やっぱりアマゾンでバラ買い（？）すればよかったかも。。。
　届いた馬鹿でかいダンボールを開けると、箱の中で１６枚のＣＤ＋ＤＶＤがごちゃごちゃに・・・。事前にメールでソニー・ミュージック・ショップから「梱包の不具合で予期せぬパッケージ破損の可能性あり」とか書いてあって「あれれ？」みたいな感じだったのだけど、実際、届いたときの中身はひどい有様でした。
　で、気を取り直して、一括購入の唯一のウリでもあった１６枚用収納ボックスは･･･。なんじゃこれ？みたいな。まるで小学生雑誌のフロク、でした。「自分で組み立てろ」ってか。
　ソニーさん、いくらセイコさんがもういなくなっちゃったからって、ちょっとあまりにも「やっつけ仕事」じゃないこれ？セイコさんがレコード会社を移籍する過程でどんなイヤなことがあったのかは知らないけれど、それでもこんな形でファンに八つ当たりしないでほしいわ（笑）。
　付属ＤＶＤの内容も、ある程度予想はしていたけれど、ほとんど観る価値なし・・・みたいな。何より音が全部レコード音源なので、８０年代後半のライブでの、ケバくてド派手な衣装のセイコ映像を見たい人だけにかろうじてオススメ、という程度の内容。特に「Video　Bible」を持っているコアなファンにとっては、全部見たことある映像ばかりだと思うのよね。これなら画像投稿サイトで「ザ・ベストテン」出演時の映像を観たほうがよっぽど価値があるってもの。
　まあ、肝心のCDの音質は、やっぱりこれまでのものとは格段に音圧が高いし、セイコさんのボーカルもクリアだし、さすがに満足のいくものではあったけれど。
　９月末に発売される究極のベスト盤「Diamond Bible」の収録曲も、やっと発表された。こちらはさすがにソニー時代の全シングルを網羅した内容で、特に９０年代以降のセルフプロデュース時代の全シングルが収録されているのが意外にキモかもしれないけれど、オリジナルアルバムには収められていないシングル「小麦色のマーメイド」や「ガラスの林檎・Sweeet memories」をはじめ、ショ○たんがカバーして話題のB面曲「硝子のプリズム」やサントラ系の「夏服のイヴ」や「花一色」など一通り揃えていて、まずまずのラインナップといえなくもない。特に９０年代（というか２０００年代）のシングルを一気に収録しているCDはほかにないから、その意味では貴重なセットかも。
　ただやっぱり、初期のシングルB面の名曲「Romance」や「レンガの小径」や「愛されたいの」とか、サントラの名曲「パシフィック」や企画アルバム『金色のリボン』収録の傑作クリスマスソング群は「Diamond Bible」には収録されず、結局今回のブルー･スペックCDシリーズでは復刻ならず、ということになってしまい、いつもながらセイコさん関係ではもう一つ物足りない仕事のままで終わってしまったソニーさん。（いいかげんにして！）