メモランダム

  • 薬漬けのゲイノー界

 ノリピー(別名、らりピーだそうで・・・涙)の覚せい剤タイホ、オシオ容疑者のエクスタシータイホと時期が重なったせいもあって、ワイドショーは久々に活気付いてますね。
 それ以外にもプロサーファー周辺の交友関係が怪しいとか言われてますし(某大物芸能人夫婦含む?)、女性下着の通販で荒稼ぎして、以前は得意げにヒルズのパーティー・ルーム(事件現場)をテレビ番組で自慢していた某女性社長(本人は否定していますが)にも疑惑が残ります。
 まあ、周囲が慌しくなる前に、すでに疑惑の「彼ら」はすばやく証拠隠滅を図ったでしょうし、マスコミは今回のように容疑が固まる最後の最後まで彼らを守る「イメージ操作」を続けるでしょうから、これをきっかけに芋づる式に疑惑の「彼ら」の正体が次々と暴かれていく、ということはまずないのではないかと思います。
 それにしても、いくら浮き沈みがあってストレスの多い業界とはいえ、カネに物いわせて「本来の人間の営みの中では必要のないはずの快楽(=ドラッグ)」に平気で手を伸ばす世界、というのは、やはり少し歪んでいると思います。慎ましく身の丈の範囲内で暮らしていれば、こんなことにはならないでしょうに。

  • 自公ゾンビの巻き返し

 報道によれば、日が経つにつれて自民党の支持率が回復しているそうですね。
 ワタシの周辺でも、政権交代は必要という認識がある人にも「それでも民主党政権では長く持たないだろう」という意見が大半ですし、特に年配者の中には「左派アレルギー」というのが根強くて、民主党に内在する「日○組」「○治労」を不安視する人にも何人か会いました。もちろんウヨクの人ではありません。
 でもだからと言って、彼らも「自民党に投票したい」とは言わないのですが。
 人って、未知のことに関しては考えれば考えるほど、不安になるものです。その意味で、今回、解散から選挙までに40日間もの長い時間をおいたというのは、自公&官僚たちがジワジワと巻き返しを図るにはもってこい、だったのかもしれませんね。まだ経験したことのない民主党政権、不安があるのは当たり前なのです。
 しかし、ワタシは初志貫徹。マニフェストがどうこうより、腐った自公政権をとにかく下野させること、いずれにしてもそれが日本再生の第一歩だと、信じて疑いません。

  • やましき沈黙

 8月10日から3夜連続放送のNHKスペシャル「日本海軍400時間の証言」は、衝撃でした。

太平洋戦争の開戦の鍵を握った大日本帝国海軍・軍令部。全ての基本作戦の立案・指導にあたり、絶大な権力を持った『軍令部』の実態は、資料が殆どなくこれまで闇に包まれていた。
海軍反省会」。戦後35年が経過した昭和55年から11年間、海軍の中枢・『軍令部』のメンバーが中心となって秘密に集まっていた会合である。70〜80代になっていた彼らは、生存中は絶対非公開を条件に、開戦に至る経緯、その裏で行った政界・皇族・陸軍などへの働きかけなどを400時間にわたって仲間内で語っていた。戦争を避けるべきだと考えながら、組織に生きる人間として「戦争回避」とは言いだせなくなっていく空気までも生々しく伝えている。
〜番組ホームページより引用〜

 「海軍反省会」なるものが開かれていたのもオドロキですが、その会合の録音テープが残っていた、というのもビックリでした。
 番組では、引用にもあるとおり、当時のエリートたちの「タテマエ」と「ホンネ」が実際の本人の証言(録音テープ)によって実に生々しく炙りだされていたような気がします。彼らの多くは、タテマエを通したがゆえに多くの尊い命を犠牲にしてしまったことに対する、一人の人間としての苦悩が言葉の端々から感じられる一方、「仕方なかった」という自己弁護とが交錯しているところがあって、ワタシとしては彼らに同情はしても、どこかその「無責任さ」に許しがたい、わだかまりのような感情が残ってしまいました。
 そして番組を観て思ったのは、良くも悪くも「日本人は変わっていないな」ということでした。
 たとえば「特攻」について。過ちとわかっていながら、「組織の力学」で何も言えない雰囲気のまま(=これが「やましき沈黙」です)この無謀な作戦が進められていったこと。それによって5千人以上の若者が犠牲になりました。これは、まさにこれまで与党が行ってきた「党議拘束」と同じですね。そのおかげで愚策「定額給付金」が強行採決され、私たちの血税がばらまかれたわけです。
 また、戦後の戦犯裁判では、天皇はもちろん海軍参謀にも責任が及ばないよう、事前に綿密な裁判対策(口裏あわせ)が行われたとのこと。陸軍への責任なすりつけのような行為も平然と行われたようです。これこそ、省庁や政党間、はたまた議員が秘書への責任転嫁をしている現代の政治世界と重なります。
 それ以外にも、たとえば大本営が得意だった、「撤退」を「転進」と言い換えたりする行為(美辞麗句をもってごまかすこと)も、いまだに見られますよね。「思いやり予算」とかね・・・。
 最後に、私がとても残念に思うのは、こうした反省会での「生きた証言」が、これまで公にされず、その結果、結局は日本の指導層が一度も正面からあの戦争をしっかりと総括してこなかったことです。