カウントダウン・ライブ・パーティー2009-2010

 あけましておめでとうございます。
 昨年に引き続いて、今年の年明けも参戦して参りました、セイコのカウントダウン・ライブ。
 聖子さんは2010年には30周年を迎えるとあって、何が出るのか期待いっぱいで臨んだ俺だったのだけど、ニューイヤーのカウントダウンのあと、バーンと舞台中央に「30th Anniversary」の電飾が登場した以外は、構成としては例年と大きな違いはなかったかしら。ただ、選曲としてはいつも以上に“ヒットメドレー”の色彩が濃くて、音楽面でのハデさで30周年を表現していた感じ。Seiko Matsuda Concert Tour 2009「My Precious Songs」 [DVD]
 開演30分前には会場の東京体育館前に着いたのだけど、会場前は長蛇の列で、入場するまでに30分などあっという間に過ぎ、なんと席を着く前にオープニングの演奏が!俺たち以外にも席を探して走り回っている人が大勢いたのだけど、あれは主催者側の落ち度よね。途中でカウントダウン・イベントが入るわけだから、進行上、オープニングは絶対に遅らせられないわけだし、まずはお客さんをちゃんと入れることを考えなきゃダメよ。今回はたまたま聖子さんがアンコールで最初の2曲をもう一度演奏してくれたから救われたものの、コンサートの始まりのいちばんワクワクする瞬間を見逃してしまったファンとしてはブーイングよね。
 ま、聖子さんが悪いわけじゃないし、肝心のコンサート内容は、いつになく聖子さんのサービス精神旺盛で、飾らないお人柄のようなものが感じられる、とても楽しく満足できる内容だったから良かったけどね。実際、恒例のリクエストコーナーでは、アカペラを含め5曲も歌ってくれたし、アンコールも都合5曲、10時半過ぎの開始から午前1時半過ぎまでたっぷり3時間、本当にファンのために歌うのが嬉しくて仕方のない感じのセイコさんだった。Wアンコールの選曲では、当初用意していたバラード「涙がただこぼれるだけ」は撤回して、“ノリのいい曲がいいよね?”と言いながら、あれこれ観客に提示するものの、色々な声が上がってなかなか決められずに、結局オープニングの2曲を歌った上に、「涙がただ〜」までをも披露してくれたりで、そんな聖子さんのファンサービスに、“やっぱりセイコはサイコー”と思ったファンも多かったんじゃないかな(ちょっと優柔不断だけどね・・・そこがまたフツーぽくて良かったりして 笑)。SEIKO MATSUDA COUNT DOWN LIVE PARTY 2008-2009 [DVD]
 80年代の全盛期の聖子さんのパワーとオーラは確かに凄かったし、今はその残像の中に生きているような聖子さんであることも否定できない事実だと思う。でも、今回のコンサートを体験して感じたことは、それで上等なんじゃないかな?ということ。あの頃のような、よく伸びて・透明で・少し翳りのある声はもうないし、ピュアなルックスも失われたけれど、“松田聖子”という世紀のポップスターを演じるエンタテイナーとして、いまも十二分に客を楽しませてくれるのは、やはり当然のことながら、今の聖子さんをおいて他には誰もいないと思うからだ。今年、年女だというセイコさん(6歳でデビューしましたから今年36歳です、なんて笑い話も挟みつつ)あと何年、こんな風に我々を楽しませてくれるのかな?なんてふと思ったりもしてね。
 さて、今回hiroc-fontana的にとても嬉しかったのは、花柄のドハデな振袖で歌った「Kimono Beat」ではなく、リクエストコーナーで熱烈なファンに応えてメロディーを思い出しつつアカペラで歌った「シェルブールは霧雨」でもなく・・・。それは何といっても、後半のヒットメドレーで歌ってくれた「硝子のプリズム」と「Eighteen」という、シングルカップリング曲の2曲なのね。弊ブログの過去の企画「セイコ・ソングス」でも取り上げたお気に入りの曲だっただけに、これがヒットメドレーで出てきたのは嬉しい誤算で、テンション上がりまくりでした。
 そうそう、今回はファンクラブに入っている友達に取ってもらった席で、舞台袖に近い1階席だったのね。そこが思いのほか良い席で、ときどき聖子さんがホントに至近距離でこちらに手を振ってくれたりもして、いつの間にhiroc-fontana、いつものシャイな素顔をかなぐり捨てて(笑)“セイコちゃ〜ん”と手を振り返し、恒例のサイリウム点灯後は、立ち上がってサイリウムをビュンビュン振り回す、フツーの“オキャマファン”に変身していましたとさ(笑)。

 セットリストです(他のサイトから借用です、ごめんなさい)
 1 チェリーブラッサム
 2 青い珊瑚礁    
 3 風は秋色     
 4 Rock'n Rouge 
 5 流星ナイト   
○MC
 6 風立ちぬ     
 7 マイアミ午前 5 時
 8 渚のバルコニー  
 9 瞳はダイアモンド 
 10 時間旅行    
 11 セイシェルの夕陽
 12 あなたに逢いたくて 〜Missing You〜
 13 Kimono Beat
○COUNT DOWN   
 14 赤いスイートピー
 15 ever since(神田沙也加)
 16 上弦の月(神田沙也加)
 17 時間の国のアリス
○リクエストコーナー
 Only My Love
 大切なあなた
 マンハッタンでブレックファスト
 シェルブールは霧雨
 制服
○メドレー
 裸足の季節
 硝子のプリズム
 Eighteen
 天使のウィンク
 夏の扉
○アンコール
 SQUALL
 20th Party
○W アンコール
 チェリーブラッサム
 青い珊瑚礁
 涙がただこぼれるだけ

 ちなみに今年も出てきた愛娘サヤカ。売れない娘をなんとかしたい、とまるでステージママのような聖子さんなのだけど、今年はサヤカ、持ち歌2曲も歌っちゃったのね。やさしい聖子ファンは温かく迎えていたから良かったものの、何だかそこだけ“ハロプロ”のごった煮コンサートを思い出してしまって、ちょっと興ざめだった俺。でも、サヤカの2曲は意外にも(?)結構イイ曲だったのが救いかしら(たしか、トップテンヒットだものね)。