今更?やっぱり!モー娘。

ベスト!モーニング娘。1
 エーケービーがどうのこうの、とか言っても、マスコミが騒げば騒ぐほどに天邪鬼の俺はけっきょくモー娘の焼き直しじゃん、とか思っちゃう。
 あちらが「総選挙」とかでフロントメンバーを決める、なんて大騒ぎしても、モー娘ではゴマキの登場で安倍なつみがトップを脅かされたストレスで激太りしちゃったり、なんてことが日常茶飯事だったし、新メンバーのオーディションやら脱退やらシャッフルユニットなんかを看板番組(朝ヤン)でリアルタイムに追えたモー娘のスリリングさは、エーケービーの比ではなかったように思うのね。
 あれから10年。。。あの頃のモー娘。を聴き直してみた。そうしたらやっぱり曲に独特の勢いみたいなものがあって、ウタを聴いても、PVを観ても、今も(今だからこそ?)と〜ても楽しめるのね。特に初期の曲はバラエティーに富んでいて、ホント良く出来てて、“聴ける”。そこが今どきの大人数アイドルとの大きな違いなのかな?なんて思うのよね。
 ひとりひとりのボーカルは稚拙ながら凝ったコーラスワークを聴かせたデビュー曲「モーニングコーヒー」。打って変わって畳み掛けるフレーズのスリリングさにゾクゾクなセカンド「サマーナイト・タウン」。大人っぽいR&Bテイストの「Memory〜青春の光」と、初期メンバーのオネーサマ娘たちのフェミニンな魅力がイッパイ「真夏の光線」は、地味ながらともに初期モー娘。のコーラス・グループとしての実力が遺憾なく発揮された名曲。そしていわずと知れたミリオンセラー「LOVEマシーン」。LOVEマシーンこの曲にはいつ聴いてもノックアウトされるような圧倒的パワーがある。スゴイ。そのあと4期、5期メンバーが加わって大所帯化、コドモ化していくモー娘。だけれど、スピード感あるコーラス掛け合いがクセになる「恋愛レボリューション21」や、バランスの取れた9人編成で、フォーメーション的にも人気の面でもイチバン安定していた「ザ★ピースザ☆ピ?ス!、ズカ風演出の中、なっちとゴマキの2トップの実力が光った「Mr.Moonlight」など、それぞれの曲ごとにカラーがあって、本当に楽しませてくれるのね。(ちなみにhiroc-fontanaがイチバン好きなのは、ゴマキ卒業後の第一弾、カラフルなPVも楽しいアップテンポなジャンプ・ナンバーここにいるぜぇ!」だったりするのだけど。動画リンク↓)
 当時のつんくの曲そのものには決してオリジナリティはないけれど、コーラスやソロフィーチャーやパート別の掛け合いなど、大人数グループならではのバリエーションがあって、だから聴いていて飽きないし、実際、息の長い活躍が出来たのだと思う。
 まあ、その後は段々とお決まりのマンネリが始まって、つんくPの思いつきでメンバーがいじくり繰り回されたあげく、売上げも右肩下がりになっていくわけだけど、今思えば、モーニング娘。は、プロデューサーつんくの才能と運にすべて頼っていたことが悲劇だったのかもな、なんて思う。「LOVEマシーン」から5期メンバー加入前の2001年頃までは、ホントーにつんくのアイデアは百発百中だったように思うのね。シャッフルユニットが功を奏して、ハロプロ全体が“オンナ版ジャニーズ事務所”のような勢いだったのよね。けれど、その勢いに目が眩んだのか、まだ4期メンバーの実力が育ちきらない中で早くも5期メンバーを4人も加入させて、13名なんていう大所帯にしてしまったあたりから歯車が狂いだしたのよね。結果、なかなかキャラ立ちできない5期メンバーは次々と「不良債権化」してしまって、その後あわてて6期メンバーとして藤本ミキティを強制加入させてテコ入れを図るものの、肝心なミキティが大所帯の中で埋没。そしてハロプロ全体の地盤沈下も手がつけられない状況に。あの頃からつんくの提供曲も平凡なものが増えて才能の枯渇がありありと感じられたし、つんくの強運も終わったような気がした。そしてモー娘。も過去のものになっていったわけね。。。
 hiroc-fontanaとしてはね、4期メンバー募集あたりで一休みして、ジャニーズのようにグループに所属させながらバラ売りして、メンバーをじっくり育ててあげれば良かったのに。。。なんて思うのだけど、それもあとのまつり。まあ、最近ではやぐっちゃんとか辻ちゃんとか、ピンでのタレント活動で成功しているメンバーも出てきたから、それで良しと言えなくもないかも。
 でもやっぱり、あの全盛期の頃のモー娘。には“キワモノ”扱いするにはもったいない“輝き”があるような気がするのね。そろそろ再評価が始まってもイイ頃なんじゃないかしら・・・なんて書いて、ハッと気付いた!
 彼女達まだ、現役で活躍してるのよね、そういえば(笑)。

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