中年ファイト!

 「洋楽耳」に育った俺は、どうしても音楽を“歌詞”ではなく“旋律”で捉えちゃうのよね〜、なんてイイ気になって言って来たこともあるのだけれど、五十路もそう遠い将来ではなくなった今、どうしても歌詞の中身に癒しを求めて聴いている自分がいるのに驚いちゃってるのね。
 それは、かつて自分が若い頃に聴いていた歌手達の多くが、信じられないことにいまだに現役で、またそうした彼らの多くが、いい意味で歳相応の(オトナの)歌を、同世代が共感し易い言葉選びで、歌ってくれているからなんだと思う。同世代感覚、ね。
 今回は、そんな、エンカに浸るにはまだちょっと抵抗がある(笑)中途半端な中年のワタシ(=かつての「新人類」世代)が、日々勇気づけられているウタを、ちょこっと紹介させていただきます。
 まずは、サザンオールスターズ。「DIRTY OLD MAN〜さらば夏よ〜

大事なものは若さじゃなくて
素顔のままのしなやかな日々
振り向くほどに人生は悪くない
明日を・・・信じるならば
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
泣き濡れた僕は
惨めな Dirty old,dirty old man
夢のような過去が
巡るよ Merry go,merry go round
 (詞:桑田佳祐

 泣けます。キッタナイ中年男だけど、しなやかに(柳腰で???笑)がんばろうや。みたいなね。
 さてお次は太田裕美さん。「First Quarter〜上弦の月」。25周年記念CD−BOX用に書き下ろされた知る人ぞ知る名曲。素晴らしい動画とともにお楽しみください。

振り返るたび 遠ざかる日々
だから前を向いて歩こう いつも
流されるのも仕方ないけど
自分らしく生きていこう
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
水に揺れる上弦の月
この手をすりぬけ昇る
愛したことも 憎しみさえも
全て抱きしめ闇に溶け消える
はにかみながらくり返す日々
思いは満ちて 満月に
 (詞:太田裕美

 自分も、上弦の月から、いつ満月になれるだろうか・・・。
 そして最後は「人生の贈り物〜他に望むものはない〜」。さだまさしさん。俺はこの曲、岩崎宏美さんのカバーで初めて聴いて、ものすごい感動したんだけど、このさださんのオリジナルもイイです。

もしももう一度だけ若さを くれると言われても
おそらく 私はそっと断るだろう
若き日のときめきや迷いをもう一度
繰り返すなんてそれはもう望むものではない
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
季節の花がこれほど美しいことに
歳を取るまで少しも気づかなかった
私の人生の花が 散ってしまう頃
やっと花は私の心に咲いた

並んで座って沈む夕日を一緒に眺めてくれる
友が居れば 他に望むものはない
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
それが人生の秘密
それが人生の贈り物
 (詞:楊姫銀、訳詞:さだまさし

 これから先、歳を重ねるごとに、この曲はきっと沁みてくるはず。そんな気もする。この曲に出会えたことに、感謝。でも、そのとき、こんな友達が、居てくれるかしら(汗)

 さてこれ以外にも、つい先日紹介した中島みゆきさんなんかは、中年応援歌満載だったりするのだけど、それはまた機会があれば・・・。
 そういえば、今回紹介した3曲は全部「○○○〜×××〜」のサブタイトルつきだったのね。面白いことに。