インドづくしの夜

 この週末、今年仲良くなった友達(もちろん♂ゲイ)の家に遊びに行って、夕食に手作りのエスニックカレーをご馳走になったのね。ココナッツミルクをベースに、エスニックスパイスがふんだんに効いた本格カレーね。
 でね、美味しそうに出来上がったカレーが食卓に出てきて、それを一口、口に入れた瞬間、フワ〜っと不思議な感覚が襲ってきたの。
 あああ、この味、懐かしい〜〜〜!!
って。それはほんの一瞬の出来事で。でも、とてもリアルな感覚で。あるでしょ?“おふくろの味”を久しぶりに味わったときのアノ感覚・・・。それと同じ感じ。
 
 実はね、その日、ご飯と食べる前にその友達といろんな話をした中で、「ふたりとも、なんだか顔がインド人っぽいよね。」なんて言って、お互いに笑ったばかりで。
 彼も俺も、色黒で、はっきりした二重まぶたで眉が濃くて、眼窩が窪んでいて、唇は少し厚め。ふたりとも、どことなくインド人っぽい風貌なのよね。
(実際に俺は、子供の頃“インド人”とあだ名されていたしね。。。汗)

 そんな二人が出会って意気投合して、片方が作ったカレーを一緒に食べて、もう一人はその味に訳もわからない郷愁を感じている、という構図。それがなんだか不思議で。

 そして食事のあと、テレビをつけたらこれまたびっくり。丁度インドを紹介する旅行番組が流れていたりして。その後は何故かふたり、画面に釘付け(笑)

気が付けば、インドづくしだった不思議な一日。


 白状するとね。その友達とは前に一度だけ寝たことがあるのね。。。
 でもね、そのときの俺、とっても相手のことが好きだと思えたのに、抱き合えば抱き合うほどに身体の方は無反応になっていってしまって、なんだか変だな〜と思って。
 それでも彼は俺にとって、出会った最初から、黙って隣にいてくれるだけでも何だか安心するような、不思議な存在で。今も、そう。
 
 もしかすると彼とは、前世で会っていたのかも?
 もしかするとインドあたりで、家族として暮らしてたのかも?
 なんてね。
 そんなお伽話が浮かんできてしまうような、不思議なインドづくしの夜。。。