2010年大晦日

 あれよあれよという間に2010年も終えようとしています。
 このブログも6年目を迎えた今年、6月に閲覧20万件を突破したあとは何がきっかけなのか、毎日の閲覧数が急に2倍くらいに増えまして、年末には累計24万件を超えました。コメントは相変わらず少ないのですが(苦笑)、毎日のページビューの伸びに励まされて、今年も駄文を書き連ねてまいりました、って、拙文を読んでくださった皆様に失礼ですね。。。
 あらためまして皆様 今年もありがとうございました。
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さて、ざっと2010年を振り返ってみようかと思います。

  • 音楽 

 オリコン年間チャートを見てびっくり。アラシとエーケービーでシングルトップテンを独占ですって。【特典生写真付き】チャンスの順番(A)(DVD付)過去にも古くは藤圭子に始まってピンクレディーや明菜やチェッカーズや光ゲンジが年間トップテンを席捲したことがありましたけど、今年の状況はそれとは違うような気がします。売上げ成績も立派だし、ブームであることは確かなんですが、そのブームに“音楽”というものとの結びつきが余りに弱い・・・つまり、年間シングルチャートがキャラクター売上げのトップテンでしかなくなってしまったような・・・。エーケービーは80年代のおニャン子、90年代のモー娘。の21世紀バージョンでしかないし、方やアラシはジャニーズ王道の10年選手グループ。ハッキリ言って両者とも新鮮なものはあまり感じませんよね。一方で、Kポップが大躍進しましたけど、それも含めて日本の音楽界が煮詰まった状態なのだな、ということがよく表れているような気がしてなりません。そうそう、ウタダの活動休止というのもその意味では象徴的な出来事でした。
 それでも個人的にはセイコの30周年だとか、百恵さんや明菜のお宝映像集のリリースだとか山口百恵 in 夜のヒットスタジオ [DVD]、いつになく出費がかさんだ1年でしたけど(苦笑)。旧譜の復刻リリースは年々盛んになって、我々“CDを買う”世代が狙い打ちされている気もします。(嬉しい悲鳴ですけどね。)今年の紅白は“個人メドレー”を歌う歌手が10組近いとか。つまりは、今年の流行歌、と言えるようなものが年々なくなりつつあって、流行音楽の時間軸そのものがメチャクチャになっているのでしょうね。

  • 政治

 政権交代が成立して民主党政権になってから、このブログで政治のことを書くことがほとんどなくなりました。そうしたら、ページビューが凄く増えて(笑)。
 期待していた民主党政治に落胆したから政治のことを書かなくなった、というのはもちろんありますけど、私としては、政権交代の意味は大きかったと今だに思っているところがありまして、キレイゴト言えば「静観」状態です。ただ、はっきり言って菅さんが首相であるうちは良くない。彼が首相になってから民主党政治は2歩も3歩も後退してしまいました。完全に“首相”という最高権力への執着が先行していて、理念が全く感じられません。無難に過ごそうとするあまり無自覚なままにマスコミやら官僚やらの思うように動かされているように見えます。
 検察の不祥事、尖閣問題、朝鮮半島の緊張など、重大な事件が多発した今年でしたが、政府はほとんど“ノーリアクション”。攻めの「イラ菅」はどこに行ったのでしょう。
 音楽界同様に、無秩序感・停滞感が漂う政界。来年は民主党内の政権交代がまず必要だと思います。オザワさんの動きに注目、です。

 今年はオネエタレントが大躍進しましたね。でもやっぱり世の中では「ゲイ=オネエ系」という単純な構図でしか捉えられていないようで、たとえば才能ある著名人が見た目フツーの男として“私、同性愛者ですが何か?”とか平然と言える世界には程遠いのですね。私個人もそうでして、今年の忘年会も「付き合ってる人はどんな人?」だとか「なぜ結婚しないの?」とかウザイ質問ばかりされてブチギレ寸前になりました。そんなもんです。
 ワタシ、45を過ぎてから顕著に体力の衰えを感じておりまして、今年は初めて老いに対してリアルな恐怖感が出てきたのですが、その一方で年後半からは再び「モテ期」が到来しているようでして(小自慢)、衰える体力と、巡ってきた残り少ないチャンスとの狭間で葛藤の毎日です。
 そして最近は、こう考えるようになりました。つまり「チャンスがあれば一人でも多くの人と人間的な交流をすること、それが制度としての“結婚”に縛られないゲイに生まれたからこその、特権だ」ということです。
 人間的な交流、なんてね、キレイゴト言っちゃいましたけどね、フフフ・・・(もちろんそこには色んな意味がありますよ)。
 でもね、将来は孤独になることが運命づけられている私たちゲイですから、人との色々な交流を重ねるなかで人間力を蓄えておくことは本当に大切、なんです。ただよくよく考えればそれは、ゲイに限った話ではないのでしょうけどね。
 そんなことを思っている年末です。
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今回もダラダラと書いてしまいました。
それでは皆様、良いお年をお迎えください。