地味ですね。新首相。

 野田佳彦・現財務相民主党新代表=首相に決定ですって。
 なんだか、自民党時代の宇野さんとか小渕さんとかが首相になった時を思い出しました。地味だな〜って。
 つまりはそれだけ(あのコイズミ以来)、ただ派手なパフォーマンスで顔が売れた人が首相になることに慣らされてしまった我々なのかもしれませんね。そんな意味では、何だかよくわからない人(笑)が首相になるというのが却って新鮮に思えますし、今度こそは!人気取りにばかり奔走するのでなく、堅実・着実に政治を進めてくれる首相であってほしい、そんな根拠のない期待が膨らむのも事実です。
 私、たまたまちょっと前に、野田氏が政権構想を寄稿した「文藝春秋」最新号を読んでいたんですね。で、書いてあることが「平凡で当たり前なことばかりだな〜」なんて思っていたんですけど。。。(苦笑)ただね、“中庸の政治”を基本に、ねじれ国会下では奇策に頼らず「和」の力を持って「論破でなく説得」でもって国会が本来の機能を取り戻すようにしたい、な〜んて言っているあたりに何となく好感を覚えたのは確かでした。地味だけど、真面目そう。最近そういうトップがいなかったですし、それだけで新鮮な気がしてしまうんですね。。
 でも、増税路線や大連立、原発存続に色目を使っている野田氏、ソフトなようでいていつの間に旧自民寄りの路線を完全復活!なんてことにならないよう、注意深く見ていく必要があると思います。
 それにしても、小沢シフトは凄まじいですね。結局今回も“嫌オザワ”の結束によって野田氏に決まったようなものですから。小沢氏が協力することになって海江田氏が有力、となったとたん、海江田氏が国会委員会で号泣した場面がテレビでもバンバン流れましたし、まさに「海江田バッシング」とも言うべき報道が急に目立ちはじめました。やれやれ、です。代表選で2回連続で失敗して、小沢さんの目はもう完全になくなったようです。でもそれが結局、党内の和を乱して野田氏をがんじがらめにする可能性もあり、こちらも今後の動向に注目していく必要があります。でも国民はもう政争に明け暮れる国会にはウンザリなんですよね。小沢さん、もういいかげん諦めましょうよ、残念ですけど。。。
 さて、これからの日本、どうなっていくのでしょうか。
 野田氏はこんなふうに考えているらしいです。