歌謡「小ネタ」集
1月があっと言う間に行ってしまい、2月もいつの間に手をすり抜けて逃げようとしています。大寒波襲来中の日本ですが、皆さまお元気ですか?
相変わらず慌ただしいこのごろ、今回は小ネタを書き連ねてごまかしたりして(笑)
奥村チヨさん。リアルタイムではあまり興味をそそられるものが無かったのだけど、筒美センセのアンソロジーBOX『HITSTORY』を何気なく聴いてたら、そこに「くやしいけれど幸せよ」(1970年)が収録されてて、聴いてビビッ!ときたのよね(死語ね)。
音節を切って歌う歌い方!このダシの利いた(笑)濃厚なニュアンス!そう、聖子たんのコケティッシュ・ボーカルのルーツは、まぎれもなく奥村チヨさん!かも(笑)
参考音源「くやしいけれど幸せよ」。(「ん″〜」ていう“うなり”がたまりませんわ。)
- 由紀さんの亡霊もしくはストーカー・ソング。
アルバム「1969」の反響はとにかく凄くて、いまだにこのブログの検索ワードでトップです。由紀さおりさん。3年前に発売の3枚組ベスト盤もいまだに私の愛聴盤なのだけど、彼女の1970年のヒット曲「生きがい」が俺は大好きでね。ジャズピアニスト渋谷毅さんのメロウなメロディがとにかく素晴らしいのだ。
でも、この曲の歌詞が何ともミステリアス、というかね。。。怖いのよ、実は。
今あなたは目ざめ 煙草をくわえてる
早く起きてね バスがくるでしょう
お茶さえ飲まないで とびだしてゆくのね
体に毒よ いつもそうなの
アア あなたと別れた今でも
アア 私はあなたと 生きているの
いつの日も 生きてるの
「生きがい」 詞:山上路夫(1970年)
生き霊? それとも、隠しカメラ仕掛けたの? みたいなね。そしてタイトルが「生きがい」。ね、こわいでしょ?
完璧主義のアムロちゃん。新作が楽しみね。hiroc-fontana、いまだに『BEST FICTION』をよく聴くのだけど、中でもやっぱ「Put'Em Up」(2003年)がベスト、かな。
でね、この曲を聴いてていつもひっかかるところがあるの。
「受けて立とうじゃない この際ケリをつけるわ」てとこなのだけど。動画はリミックスバージョンですけど、ちょっと聴いてみてね。1分20秒くらいのあたり。
ね?アムロちゃんたら。「この際ケリをつけるわ」を「このサイケデリ、をつけるわ」って言ってる(たぶん)。サイケデリック!って。そらみみかしらね。
- リズムの難しい歌謡曲。
これはずーっと前から思っていたことなのだけど。ちあきなおみさんの大ヒット曲「喝采」(1972年)。冒頭の「いつものように幕が開き/恋の歌うたう私に」のあとね。
「と〜どいた〜」というフレーズのリズムが、どうしても取れないの、俺。あなたはこの難しいリズム、カラオケでちゃんと歌えますか?
同じようなパターンがもう一つ。百恵さんの「秋桜(コスモス)」(1977年)ね。「このごろ涙もろくなった母が/庭先でひとつ咳をする」の「ひとつ・咳をする」の部分を必ず百恵さん、16分音符1個分くらい突っ込んで歌うのよね。俺、絶対この通りには歌えない!
- ゴローちゃんの「あ〜こんな曲あった」!
野口五郎さんのディスコグラフィを振り返ると、筒美京平さんの名曲の宝庫ではあるのだけど、あまりに似たようなヒット曲がたくさんありすぎて、いつの間に忘れ去られていた「中ヒット」がゴロゴロ(ダジャレみたいね)あるのよね。そう言えば聴き覚えがある!当時はテレビでよく聴いたな!みたいな曲たち。それで最近「筒美京平ウルトラベスト・トラックス 野口五郎」というCDを買って、そんな感動の叫びを上げながら(笑)聴いているのだけど、中でも俺的にイチバンの懐かしヒットだったのがこの曲なの。
「さすらい気分」(1980年)。実際は、全然ヒットしなかったんだけどね(笑)。この曲、大好きだった。