早朝便

 今朝の出勤ではたまたま自宅の最寄駅から出発して3駅目くらいで座れて、ラッキーだったのよね。で、すぐに睡眠モードに入ったのだけど、しばらくしてウトウトし始めた頃、それに気付いたのだ。
 く、臭い。。
 思わず眼が覚めた。
 そう、オナラのニオイだ。スカしっ屁特有の、鼻の周りに嫌がらせのようにまとわり付く、メタン臭。
 どうやら、左隣に座っているオジサンがその発生源らしい。横目でチラ見すれば、本当にどこにでもいそうな平凡なサラリーマンだ。
 でもチョット待って。。。そうすると、同じような十人並み平凡サラリーマンである俺と、隣のオジサンの違いは何?
 ヤバイ。だとすれば、周囲の人はこのクサいオナラの発生源としては俺も隣のオジサンも同じくらい「怪しい存在」に思ってるかもしれないわ…。
 そう思うと、とても居心地が悪くてね…。せめて隣が、いかにも食いしん坊そうなおデブのお兄ちゃんとか、括約筋が緩そうなお爺ちゃんとかだったら、疑惑の眼をかわせたのに(苦笑)。
 ここで隣のオジサンを睨みつけて、お前が臭いんだよ!とアピールしようか…とも思ったけれど、それも余りにあざとく見えるだろうし、それが却って逆効果になる可能性もあるし、で、やめにした。
 そして結局は、寝たフリしてその悪臭が静かに拡散するのと、回りの人たちが次々とその場を離れていくのを(涙)ひたすら待つことにしたのだ。もう、悔しいったらないわ…。
 
 そこで一つ、考えたことがあったの。考えてみれば、満員電車には朝ゴハン食べたばかりの人とか、便秘がちなOLとか、沢山乗っているわけだから、つまり、言ってみれば人と一緒にかなりの量の「ウンチ」を運んでることになるわけよね。ね、そうでしょ?
 そんな「ウン搬車」でもある満員電車の中でたまたま、お腹の中の空気が漏れた人がいても、それは当たり前のことなのよね。だからさ〜、温かい眼で見逃してあげましょうよ、みなさま。…って、なんだか妙な言い訳みたいになってきゃったわね…。
 だからねえ。
 濡れ衣なんですからね!お間違えなくね(笑)