ベストテン・クラシックス〜1984年1月

 今から29年前のチャートを振り返ります。80年代のトップアイドルそろい踏みという、もの凄いチャート!
 さっそく参りましょう。
 
 まず第10位。先週6位より4ランクダウン。トシちゃんこと田原俊彦さん「エル・オー・ヴィ・愛・N・G」。トシお得意のショウビズ路線。前年11月に3週連続1位を記録した名曲なのだけど、ちょっと印象が薄いかしらね。

 
 第9位柏原芳恵さんの「カム・フラージュ」です。作詞作曲は中島みゆき。歌の世界が強烈過ぎて、芳恵ちゃんが“こなしきれていない”まま、そのどっちつかずの不安定な本人キャラのみで勝負!みたいな。何とも不思議な曲であります。

 
 続いて第8位は先週より4ランクダウン、河合奈保子さん「疑問符」。来生姉弟のペンによるしっとりとしたバラードで、「静」明菜路線。「エスカレーション」「UNバランス」とハードな筒美ポップスのあとに出たこの作品。やや地味目な曲調ながらもナオナオは人気安定期で順調にヒットしました。

 
 アイドルヒットが続きます。第7位!出ましたキョンキョン艷姿ナミダ娘」。初めてトップスリーに食い込むヒットとなったこの曲。なんでもアリなメロディーと歌詞で、勢い溢れる曲調ながら、切迫感のあるキョンちゃんのヴォーカルも聴きものなんです。

 
 続いて第6位は先週よりワンランクアップ、渥美二郎さんの「釜山港へ帰れ」です。韓国のトップスター、チョー・ヨンピルさんのヒット曲のカバーで、渥美さんにとって「夢追い酒」以来4年ぶり、40万枚超えの大ヒットになりました。

 
 第5位も演歌が続きます。「浪花恋しぐれ」。都はるみさん、岡千秋さんのデュエットです。“ゲイの為なら女房も泣かす〜(ゲイ違い、ね)”ダミ声の岡さんがステキ(声、だけね 笑)。

 
 さて、第4位は。。きゃ〜〜、聖子ちゃん登場です。残念ながら先週2位よりダウン、松田聖子さん「瞳はダイアモンド」です。最高位1位、最終的に58万枚を売り上げました。83年のライブ映像です。声、出てますね〜、ちょっと上ずり気味ですけど…。

 
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ここでトップテン圏外11位から20位を紹介。
11位 お久しぶりね(小柳ルミ子
12位 悲しみがとまらない(杏里)
13位 抱いてマイ・ラブ(早見優
14位 細雪五木ひろし
15位 夢芝居(梅沢富美男
16位 時に愛は(松本伊代
17位 黄昏ダンシング(麻倉未稀
18位 マリアンヌ(ジャッキー・チェン
19位 ラスト・クリスマス・イヴ(矢沢永吉
20位 里見八犬伝(ジョン・オバニオン)
思えばこの年は、アイドルばかりでなく演歌やポップスがとてもバランス良く混在していたように思います。ジャッキーのヒットが、意外ね(笑)。
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 いよいよトップスリーの発表です。まずは第3位欧陽菲菲さんの「ラブ・イズ・オーヴァー」です。この月のチャートではルミ子たん、フィーフィーと、奇しくも70年代初頭に大活躍した女性歌手がリバイバルしていたんですね。こちらはフィーフィーならではの、ソウルフルで切ない名曲です。最高位1位、52万枚の大ヒット。中国語で紹介しちゃいます(笑)。

 
 第2位!出ました〜初登場2位!中森明菜さん「北ウイング」です。もう、貫禄ですね。当初「愛はミステリー」というタイトルだったこの曲、明菜自身が「北ウイング」に変えたのよね。“実際に飛行場に行ったときに、あ、「北ウイング」が本当にあるんだ!という追体験を楽しんで欲しいから”という明菜の思いが込められているのだそう。頭サビあとのロングトーン(どこまで伸ばすんだぁ〜〜!)と共にお楽しみ下さい。

 60万枚を売り上げた明菜のこの曲、このあと5週間連続2位で、結局1位になれなかったのよね。明菜が1位になれなかったのは、この↓大ヒットがそれを阻んだからなのね。
 
 第1位!こちらも初登場、わらべの「もしも明日が…」です。「めだかの兄妹」に続いて「欽どこ」から生まれた大ヒット第2弾。最終的に97万枚を売り上げて、ミリオンセラーのなかったこの年の年間チャートでも1位でした。懐かしいわね・・・。
 
 お楽しみ頂けましたか?では、また。