ハッピィ・フライト

 先日、今年二回目の飛行機搭乗を果たしました!
 何をそんなに喜んでいるのかというと、何を隠そう、私、飛行機に乗るのが大好きなのです。それは乗り物としての飛行機そのものはもちろん、飛行場のあの何とも華やかでワクワクする雰囲気だとか、乗務員たちの洗練された振る舞いとか、あとは座席のポケットに入っている機内誌のやたらセレブっぽい内容までも、飛行機にまつわる一切合切(がっさい)が、自分にとっては何だか“特別なもの”なんですね。
 それはきっと、私の飛行機初体験が、大学時代のイチバンの思い出である「アメリカ旅行」だったことが大きいのだと思います。それはそれは楽しくワクワクする旅でしたから。
 つまり、人生の中でのハイライト的なイベントには、いつも飛行機が必ずセットになって付いてくる、そんな感じなのですね。私にとって。パブロフの犬状態(?)でしょうか(笑)。ただしこれは私が、東京生まれの東京育ち、ずっと東京にいるからこその感想であって、例えは九州からお勤めで東京に出て来ていらっしゃる人にとっては、飛行機なんて当たり前の、ただお金のかかる窮屈な乗り物でしかないのかも知れませんが…。
 
 飛行機に乗っていて、私が特に好きなのは、飛び立つまでの間の時間なのです。
 
・・・座席に座っているといつの間にかゆったりと機体が揺れているのに気付いて、小さな窓から外を眺めると、景色が動いています。そう、飛行機が滑走路を移動しているのです。長いことそんな揺れに身をまかせているうちに、少しばかり心地良くなって瞼が重くなったころ、飛行機は息を整えるかのように停止するのです。いよいよ離陸の準備です。そしてまるで身震いするかのような揺れのあと、轟音とともに機体は急発進。Gが掛り、身体が座席に押し付けられます。しばらくその状態のまま激しい揺れに耐えているうち、不意に、天上から大きな網で掬い取られたかのようにフワリと身体が軽くなり、窓の外にある大地とともに轟音が去って行きます。そして飛行機の旋回につれて、窓から差し込んだ光が機内を移動していきます。やがて安定飛行に移り、乗客たちの安堵感がため息のように機内に広がっていくのです。。。
 うわ〜、タマらない!また飛行機に乗りたくなってきてしまいましたわ(笑)。

 そういえば、飛行機や空港を題材にした曲にも、何だかロマンチックなものが多いような気がします。最後にそんな曲をご紹介して、お茶を濁すことをお許しくださいませ(苦笑)。