SEIKO MATSUDA CONCERT TOUR2013

 関東地方に「もしかして梅雨明け?したかもしれない」宣言が出た7月6日(土)、hiroc-fontanaとしては初体験となるセイコ夏コン(武道館)に参加してきました。


 開場時間の4時過ぎには九段下駅の改札は大混雑。地上へ上がるエスカレーターは“セイコと同じ”“少女の心を持った”中年女性で長蛇の列(苦笑)が。地上に登れば、今度は入場するお客とは別の列が門の外まで続いていて。そう、コンサートグッズを買い求めるファンたちね。スゴイわ。聖子ファン、やっぱり尋常じゃない。(でも武道館100回公演記念グッズを見たファン(♀)が「これ、いらないよね」と叫んでいるのを見かけて、一緒にいた友達と大笑いしたのだけどね。聖子自筆のイラストというのが、かなりビミョーで…。)
 俺はと言えば、聖子たんの夏コンは初体験ながらどこか「またお決まりの運びよね」なんてどこか醒めた感じもあって、前日の太田さんほどのワクワクもなくて。なぜか気持ちは驚くほどあっさりしてました。これ、カウントダウンライブとも全然違う感じで、やっぱりコンサートは「夜」じゃないと気持ちが盛り上がらないのかしらね。
 そんな感じであっさりと開演時間に。ワタシはラッキーなことに2階席のステージ正面で、聖子さんとの距離こそ遠かったけれど、ステージ全体がよく見える場所。舞台はニュー・アルバムにちなんで「不思議の国のアリス」風デザイン。トランプや懐中時計や赤いキノコがデコされて、何だかディズニーのファンタジー・ランド的なつくり。登場した聖子はまんま「アリス」の衣装。少女、少女、少女・・・な感じね、ゲップ。
 そんな感じで前半はニュー・アルバム『A Girl In The Wonder Land』A Girl in the Wonder Land(初回限定盤B)から6曲を披露。最初3曲は最近力を入れている優雅なバレエダンスを中心に、続いてのアップテンポの曲ではパンツルックでシャープなダンス、完全口パクながら、ダンサーと共にステージ全体を使っての「見せるステージ」でしたわ。
 なんだかね、それを見ながら、ああ、聖子のコンサートはもはや「歌を聴く」のではなく「見て楽しむ」が正解なのかな、なんて思った。どこか、DVD化を前提にしたステージづくりのように思えたのよね。聖子のコンサートの前日が太田裕美さんの「まごころ39」という、手作り感いっぱいのコンサートだったから、余計にそんなふうに感じたのかも知れないけど。
 そしてコンサートは「バラードコーナー」、近年の定番である「アコースティックコーナー」へと続き、ダンサー紹介のあとヒットメドレーへと、お決まりの内容で進む。アルバム曲やレア曲の披露はほとんどなし。やれやれ、と思いながらも、ヒットメドレーではいつの間にスタンディングして、お馴染みの曲を大声で歌いながら手を叩き、腕をフリフリして無意識のうちに会場と一緒に盛り上がっているhiroc-fontanaがいた、というわけ(笑)。もう、「お祭り」よね。それでいいのよ、きっと。
 バラードコーナー後のMC中、早くも感極まって泣いてしまった聖子たん。LuLu!!(初回限定盤)(DVD付)アイメイクが崩れてタヌキ顔になってしまって、「私、真っ黒じゃない?これ、ダメよね」とメイク直しに一旦舞台裏に引っ込む。再登場するなり、「うわ、目が沁みる!」と大騒ぎで、これには会場、大爆笑。そんな飾らない聖子の人柄に触れて、ファンは参ってしまうのよね。
 最後のアンコール(パーリー!)では、珍しく歌詞を間違える聖子さんがいて「あ!ちゃんと歌ってる!」みたいな(笑)ハプニングも。そう、今回は後半通じて、一生懸命に歌っていた聖子さん。思っていた以上に力強い歌声で、まだまだ行けそう、とちょっと安心した私。
 そんなわけで、なんやかんや言っても、セイコ夏まつり、楽しかったわ。年越しライブは今年も浦安の会場で12月29日に(本人曰く「中途半端な日よね?」笑)開催とのことで、やっぱり・・・行きたい。
 PS.まだツアー中なのでここではセットリストは載せませんが、検索すればアチコチでヒットしますので、興味のある方はそちらでどうぞ。