ベストテン・クラシックス〜1978年9月

 なんとなく月末企画となっております「ベストテン・クラシックス」。今回はお休みしようかと思っていたのですが、何だか今から35年前のこの月のチャートを見たら、あまりにも内容が濃くって、ここでやっておかねばあと1年も待てないわ・・・みたいな気持ちになりまして。。。
 今から35年前。先日、黒柳さんと久米さんが久しぶりに共演した特集番組が放送されたばかり、かの伝説の歌番組「ザ・ベストテン」が国民的人気番組へと成長した、あの頃のチャートです。すごいメンツが揃ってます。
 
 まずは第10位は初登場!ピンク・レディーの9thシングル「透明人間」です。「サウスポー」の初登場1位、「モンスター」の初登場2位から比べると明らかに息切れを感じるこの初登場順位。実際に人気の陰りが大っぴらに囁かれてきたころで、歌詞の中の「♪ 消えますよ〜」のフレーズが、何だかファンにはイヤ〜な響きに聴こえてきましたっけ。でもこの曲、最終的には1位になり、まずは一安心。

 
 続いて9位は、先週5位よりランクダウン、庄野真代さん「モンテカルロで乾杯」です。出世作「飛んでイスタンブール」に続いてのヒット。庄野さんはこの後しばらく、エキゾチック路線でスマッシュヒットを続けます。このシリーズのヒットが翌年のジュディさん「魅せられて」の呼び水になったような気もします。すべて作曲は、筒美京平さん。

 第8位に参りましょう。沢田研二さんの「ヤマトより愛をこめて」です。前年1977年は「宇宙戦艦ヤマト」が大ブーム。この年には映画版「さらば宇宙戦艦ヤマト」が公開されてその主題歌でした。臨発シングルながら、最高位4位の大ヒット。ただ、間もなく発売になったレギュラーシングル「LOVE〜抱きしめたい」と曲調が酷似していて、区別が付かなかった人もいたのでは?(私もその一人。)

  
 第7位!先週6位よりワンランクダウン、アリスジョニーの子守唄」です。堀内孝雄さんメインのこの曲、谷村さんの濃〜い路線とは一線を画す、さわやかなフォーク・ソングで、地味な曲調ながらロングヒットしました。何だか今聴くと、どこか懐かしくてほのぼのしますね。

 
 続いて第6位。先週18位よりジャンプ・アップ、「グッド・ラック」、野口五郎さんです。デビュー8年目、演歌から歌謡ポップスそしてAOR路線へと進化してきた、「オトナゴロー」の集大成的作品。彼にとって最後のトップテンヒットがこの曲。この後最高位4位まで上昇。

 
 トップ5に突入。第5位!待ってました、山口百恵さんの登場。先週3位よりランクダウン、「絶体絶命」です。前作「プレイバックPart2」の後を受けて、まさかのツッパリ路線2連発!最高位2位、38万枚を売り上げるヒットとなりました。見よ!この堂々たるパフォーマンス!

 
 続いて第4位!当時は果たして常識を打ち破る革新的バンドなのか、ただのキワモノなのか?そんな印象だった彼ら。そう、サザンオールスターズ勝手にシンドバッド」です。先週9位より急上昇。そんな私も、まさか35年後の彼らが国民的バンドになっていようとは予想だにしませんでしたわ。

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それでは圏外、11位〜20位の紹介。
11位 ブルー(渡辺真知子
12位 モンスター(ピンク・レディー
13位 ストレンジャービリー・ジョエル
14位 青葉城恋唄(さとう宗幸
15位 窓ガラス(研ナオコ
16位 恋のナイト・フィーヴァー(ビージーズ
17位 林檎殺人事件(郷ひろみ樹木希林
18位 たそがれマイ・ラブ大橋純子
19位 女はそれを我慢できない(アン・ルイス
20位 20才になれば(桜田淳子
ピンク・レディーは前作が圏外に落ちたらすぐに初登場でトップテンキープ。1978年もまだまだピンク旋風は続いていました。
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 さていよいよトップ3の発表。まず第3位は先週8位よりジャンプアップ、西城秀樹さんの「ブルースカイブルー」です。秀樹バラードの最高傑作。ちょっと大げさな感じも否めない・・・けれど、これは秀樹にしか歌えない歌でしょう。(え?松崎しげるも歌いそう、って? (笑))作詞:阿久悠さん、作曲:馬飼野康二さんのヒットコンビによる作品。

 
 第2位!かの「ザ・ベストテン」でも当時連続1位記録を打ち立てたあの曲、「銃爪(ひきがね)」世良公則&ツイストです。私も子供ながらに、世良さんに合わせてよく唸りながら歌ってましたっけ。今聴いてもパフォーマンスを含めてフック利きまくりで、インパクトありますよね。

 
 さていよいよ第1位!先週に引き続いて堀内孝雄さん「君の瞳は10000ボルト」です。このあと「透明人間」と1位を入れ替わりしながら、通算4週間1位を記録し、ミリオンに迫る96万枚を売り上げます。当時絶大な人気を誇ったアリス、この曲は化粧品CMソング効果もあって大ヒットしました。

ごめんなさい、べーやん演歌歌手転向後の映像でしたね(苦笑)。