ベストテン・クラシックス〜1980年2月
今回は今から34年前、1980年のチャートを紹介します。
このとき私は中学三年生の3学期、ちょうど高校受験の時期で、不安と期待に揺れ動きながらも、振り返れば意外に楽しかった中学校生活の残り少ない一日一日を、噛みしめ味わうようにに過ごしていたことを思い出します。
ところで1980年はまだ「ニューミュージック・ブーム」の真っ最中。今回のベストテンの顔ぶれも、いつもとは毛色が変わっている感じで面白いですよ。
まずは第10位。中学卒業を控えていた私にとって、この年にこの曲がヒットしたのはちょっとした誇りでもあります。16位からアップしてのトップテン入り。海援隊の「贈る言葉」です。このあとあっという間に1位まで駆け上ります。
ちなみに私は3年A組でした(笑)。
続いて第9位!先週と変わらず、沢田研二さん「TOKIO」です。ジュリー人気は80年代も続いていました。「TOKIO」といえばパラシュート付きの電飾衣装、ですね。中坊の私も、「そこまでするか!」的な見方をしていました(笑)。ちなみにこの曲、カタカナ表記では「トキオッ」となるらしいです。この動画のジュリーもそんな風に歌ってますね。
第8位も先週と変わらず。前年「おもいで酒」で苦節10年の大ヒットを飛ばした小林幸子さんの「とまり木」です。打って変わって軽い味わいの演歌ポップスです。この曲、結構好きでしたわ。ところでこのころの幸子って、なんだか2丁目っぽい顔ね。。。カルーセルさんに似てる。
第7位に参りましょう。前年末からの大ヒットでミリオンセラー、久保田早紀さんのデビュー曲にして唯一のヒット曲(苦笑)、「異邦人」です。先週4位からのランクダウン。当時は苦手な曲でしたけど、今聴き直すと“なるほど、ミリオンね”という感じの良く出来た曲です。それにしても美人。
続いては第6位。こちらも先週と変わらず、松山千春さんの「恋」。アキナや静香姐さんもカバーした、姐さん系に人気の名曲。たしかにカラオケで歌うと気持ち良い曲です(笑)。当時は千春さん、テレビ出演は頑なに拒否されてましたね。
トップ5に突入。第5位!五木ひろしさんの「おまえとふたり」です。こちらも先週と順位は変わらず(動きの少ないチャートですね 汗)。80年は出すシングルが次々トップテンに入り、五木さんの第2黄金期でした。
第4位は先週7位からアップ、アリス「秋止符」です。前年秋リリースの横山みゆきさんのカバーがヒットしたのを受けて、年末に後追いでリリースされた本家のシングルで、最終的には50万枚の大ヒット。秋の曲なのに、春になるまでヒットしました。作曲とメインボーカルは堀内孝雄さん。アリガトッ!
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さて、今回もここで圏外の11位〜20位を紹介しておきましょう。
11位 セクシー・ユー(郷ひろみ)
12位 おやじの海(村木賢吉)
13位 かなしみ笑い(中島みゆき)
14位 Sachiko(ばんばひろふみ)
15位 悲しき友情(西城秀樹)
16位 舟唄(八代亜紀)
17位 リターン・トゥ・アフリカ(ゴダイゴ)
18位 夜明けのマイウェイ(パル)
19位 甘い生活(八神純子)
20位 秋止符(横山みゆき)
まさにニューミュージック一色という感じ。あとは演歌と御三家。面白い時代でしたね。
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さて、いよいよトップスリー。第3位!財津和夫さん「Wake Up」です。チューリップの中心人物でもあり、聖子ファンならその後の作曲家としての彼をよくご存じでしょう。財津さんにとって2枚目のソロシングルであるこの曲は、腕時計のCMソングとして大ヒットしました。↓こちらはその懐かしいCMです。旅立ちを歌った爽やかでちょっぴり切ないこの曲、いま聴くと多感で揺れ動いていたあの頃が蘇ってきて、胸がキュンとなっちゃう。
第2位!こちらも先週と順位は変わりません。オフコースの「さよなら」。財津さんに続いてハイトーンシンガーソングライターが続きます。小田和正さんですね。当時、本当に「名曲だな・・」と思いましたが、こちらもテレビ出演拒否で、「ザ・ベストテン」が歯抜け状態でとても物足りなく感じたものでした。
さていよいよ第1位!こちらもあっという間にミリオンセラーとなった大ヒット。クリスタルキング「大都会」です。この翌週まで、6週連続のナンバー・ワンです。当時ツイン・ボーカルが斬新でしたけど、ワタシ的には二人ともちょっとイケてなくて、残念でした(笑)。
いかがでしたか?おりしも山口百恵さんは引退を発表し、聖子さんの登場前夜でもあり、80年代の幕開けとともに日本のミュージック・シーンも一つの時代を終え、新しい時代の幕開けを予感させる時期であり、妙に私の人生ともシンクロしていた感じで印象深いチャートではありました。でもちょっと華に欠けるかな?アイドル好きとしては・・・(苦笑)。