メモランダム8/10

 お久し振りです。台風が日本列島を横断。。。東京もひどい風雨でしたけれど、今回被害の大きかった地域にお住いの皆様には心よりお見舞い申し上げます。
  

  • 変わりゆく関係

 白状します。ワタシ、ここ数年、上司(♀)との関係がうまくいっていません。その上司、とてもオープンな性格の方で、第三者的に見れば、何でも相談できるような理想の上司かも知れません。でも、ワタシは上司のそんなところがどうしてもダメで。それでも最初の数年は、とても良い関係でしたし、私自身、彼女が上司で良かったと本気で思っていました。当時は。。。
 でも、数年経つうちに、オープンさゆえの"鬱陶しさ"が日に日に増してきて、家で作った手料理のあれこれ(小自慢入り)や、それに対する旦那の反応やら、管理職会議での彼女にとって納得がいかない部分に関しての愚痴やら、毎日そういったオバサンの会話に付き合わされるのが嫌で嫌で堪らなくなって。一方でワタシは彼女にとって面倒なことを処理してくれる"執事"のような立場でしたから、色々な意味で彼女からの私に対する依存度は増すばかりで。
 それである日、バシッと「いい加減にして下さい。」と断ってしまったんです。(いま振り返れば我慢が足りませんでした・・。)それ以来、彼女は私をあからさまに避けるようになって。ワタシも彼女とは必要な会話以上はしなくなり。。。これではいけない、と毎日思いながらも、いまだ関係改善には至っていません。
 話は変わりますが、先日、引越しした家のお披露目に友人を招きました。10年前に家をリフォームしたときに招いた友人たち6人に声を掛けたのですが、色よい返事をしてくれたのは2人だけ。彼らとは今もたまに連絡を取り合っていて、きっと来てくれると思っていただけに、少なからずショックでした。以前はことあるごとに集まっていたそれら仲良しの友人たちとも、いつの間に疎遠になっていたことに今更ながら気づき、自分の不義理に思わず反省した私。それぞれが年齢を重ね、環境も性格も少しずつ変わっていくのは仕方ないこととはいえ、変わらないと思っていた友人関係も、いつの間にか変わってしまっているのですね。
 結局は、引越しお披露目にはここ数年近しくなった友人たち中心に8名ほど集まってくれて、それはそれで楽しいひとときが過ごせたのですが、やはり時とともに移り変わってしまう人間同士の関係性というものに、一抹の寂しさを感じざるを得ない出来事ではありました。
 取り戻せない関係、そして変わりゆく関係。こんなことを考えてしまうのも、私が歳をとった証拠なのでしょうかね。。。
  

  • 誰も知らない

 佐世保で、女子高生が同級生を猟奇的なやり方で殺害してしまった事件。興味本位であれこれ詮索するマスコミ報道もようやく沈静化してきてホッとしています。
 事件を起こした少女の心の闇とか、それを育んだ家庭環境とか、さまざまな憶測記事が出て、私自身、条件反射のように思わずそれらニュース記事を貪り読んでしまったのですけれど、このニュースがなぜこれほど不快なのか、それは自分の中にある隠れた「残忍性」を刺激するからかもしれないということに思い至り、ある時点からこのニュースを追うのをやめました。ですから、最近はめっきりこの事件を扱う記事が減って、ホッとしているのです。
 少年たちは、無垢さゆえの残酷さから、カエルや虫を捕まえては、最後はひどいやり方で殺してしまったりします。ましてや、人間には日常的に断頭台で同じ人間が処刑される場面を見てきた歴史があったりもします。いわんや戦争をや。。。
 いくら教育しても、監視しても、封印しても、いつかどこからか噴き出してくるこうした残虐な事件や出来事。何だか、人間のどうしようもなさ、"原罪"のような、やりきれなさを感じてしまうのです。
  

  • アキナ復活?

オールタイム・ベスト ‐歌姫(カヴァー)‐ (初回限定盤)(DVD付)
オールタイム・ベスト ‐オリジナル‐ (初回限定盤)(DVD付)
 「新曲」につられて購入してしまいました。明菜の「オールタイム・ベスト」(オリジナル&カバー"歌姫")。
 これ、音がクリアでとても良いですね。オリジナルは新曲以外はほとんど入手済み音源だったにも関わらず、低音中心に音の粒立ちが良く、味のある明菜ボーカルも改めて堪能できる仕上がりで、新鮮に楽しめましたわ。カバーの方は2000年代の音源が中心なためか、ちょっとボーカルが一本調子で、さすがに2枚組はお腹いっぱいな感じ(苦笑)もしたんですが、演歌のカバー「艶華
艶華-Enka-(初回盤A)(DVD付)
からの選曲はやはり新鮮で、こちらもそれなりに楽しめました。
 DVDは、"オリジナル"の方は2000年のライブの初出し映像で、シブイ選曲を思い入れ&情念たっぷりに歌いあげる明菜(口パクはもちろん無し!)と、曲間の柔らかなトーク(ファンにとことん優しい!)の明菜の対比が面白くて、そうそう、明菜はコレですよね!と手を叩きたくなるような内容。もう一方の"歌姫"の方はと言えば、なんと2009年出演のNHK「SONGS」の映像。よくNHK、OKしましたよね。こちらはアマゾンではコアなファンから「録画して持ってるから要らない!」というような批判めいたコメントが出ているようですけど、やはりテレビの歌番組での明菜のパフォーマンスの素晴らしさを再確認する意味でも保存版でしょう。私は久しぶりにあのパフォーマンスが見られてすごく嬉しかったですわ。
 やはり、今聴くと、本当に中森明菜という歌手は「ものすごく個性的」な歌手だったのだな、と思わせられました。巧いとか、下手とかは超越した存在。あの声とあのパフォーマンス、そして何より歌への愛情・・・。そう、結局は、歌の内容とか情感とか色々言われる以上に、とにかく歌への愛情が痛いほど伝わってくる歌手だった、そこが彼女がファンに「歌姫」と言われる所以なのかも知れない。。。と。
 さて話題の新曲ですが、「SWEET RAIN」、こちらはとてもエレガントな印象のポップスで、派手さはなくとも、明菜らしい、聴くほどに味が出てきそうな逸品。カバーの「恋の奴隷」「男と女のお話」は『ムード歌謡
ムード歌謡 ?歌姫昭和名曲集?(初回限定盤)(DVD付)
のスピンオフ的な印象の作品。。。と言いますか、正直言って、「SWEET RAIN」はアルバム『DIVA
DIVA
っぽいし、この新曲たち、どうも過去のアルバムのアウトテイクのような気がするのですが、それは穿ち過ぎでしょうか?(オケだけ過去のものを流用、ボーカルは報道の通り2014年の新録!と思いたいところはあるんですけどね・・・。)