メモランダム9/11

  • 産みの苦しみ(脂汗)

 先日、恒例の定期健康診断を受診した。ついでに今年はいよいよ五十路に突入!ということで、オプションで癌や肝炎についての血液検査もお願いしてみた。総額1万円強!! 高い。。。
 結果はほぼ異状なしということで、それはそれで良かったはずなのに、「じゃあ、最近ずっと続いているこの身体の“ダルさ”はいったいナゼなの?」と、つい憎まれ口なんぞききたくなる、偏屈な自分がいたりして(苦笑)。
 ところで以前も健康診断のことを記事にしたことがあったのだけど、自分にとって定期健診はどこか年一回の“ハレの場”という感じで、妙にテンションが上がるのよね。あのユルユルな健診着を着たときの何とも言えない滑稽さ(イケメンも美女もおやじもババアもみんなユルユルでフラフラ(笑)!)とか、前日からの飲まず食わずのストイックな絶食体験だとかも“非日常”で面白いのだけど、なんと言っても「バリウム!」よね。水で溶いた紙粘土みたいなおぞましいものを身体の中に流し込んだあとに、絶叫マシンさながらに機械に乗って空中を何度も回転、おまけに深海探索機のアームみたいなものでお腹をグリグリ「探索」されたりも。ある意味「アトラクション」よね。
 自分はどちらかといえば、普段からお腹の方は快調(快腸)なたち(性質)で、バリウムを飲んだあとに渡される下剤に頼らずとも、検診終了後にはすぐトイレで「バリウムさん、さようなら!」が出来てしまうので、今年も検査後、順調に“さよなら”が出来ていたことに安心したのが、ウンのつきで(まさにね(笑))。前夜の絶食からの開放感から、その夜は友人に会う約束をしていたこともあって、つい飲み過ぎてしまったのね。べろべろになるまで飲んじゃって。
 翌朝トイレの中、すでに睡眠中に体内で「石膏」と化したその固まりを相手に、まさに「産みの苦しみ」で七転八倒する50男がいたわけ。いくらイキんでもお尻が痛いだけで、出かかったそれが一向に出てきてくれない。フッ、フッ、ハー!なんて、ラマーズ法を試みるも(笑)、やっぱり出てきてくれない。(ゲイだからといって、誰もがその痛みに慣れているわけではないのよ。。)うう〜裂ける!限界!!と思った瞬間やっと産まれたそれは、まさにギリシャの石膏像のように、俺には白く美しく輝いて見えた。。。こんにちは、ワタシの赤ちゃん。
 「バリウム飲んだあとの飲酒は禁物!」。「アルコールはバリウムを固める働きがあるので避けるように。」。あとでネット検索したら、そんな注意書きが出てくるわ出てくるわ。それもあとの祭り。
 とんでもないことをしていたわけね、俺。 来年は気をつけますわ。
 
 

  • アナ雪、そしてサヤカ降臨

 この夏、話題になった映画『アナと雪の女王』。ようやくDVDで鑑賞。想像していたよりずっと良かったです、これ。
 何が良かったって、主役・アナ吹替え役のサヤカがとても良かった❤ 観るならゼッタイ日本語吹替え版よね、ホント。
 さて、話題の神田沙也加さん。1986年生まれの27歳。

もうそんな年齢になるのね。彼女のパフォーマンスは聖子さんのカウントダウンコンサートで何度か見ていて、母譲りの澄んだ歌声と歌唱力の確かさは前から知っていたつもりだったのだけれど、聖子ファンとしてはどちらかといえば母のステージを「間借り」して歌う彼女のことを少し“上から目線”でバカにして観ていた部分もあって、舞台女優として着実にキャリアを重ねて実力をつけてきたサヤカちゃんのことを、これまでは正当に評価してこなかったのよね。
 そんな彼女がいつの間にやらこれほど卓越した表現力を身に着けていたことに、まるで自分の娘が何か大きなコンクールで優勝したかのように、嬉しくて感動してしまってね。
 彼女のボーカル、声が澄んでいるうえにピッチが正確、かつ高音から低音まで縦横無尽な柔軟さもあって、聴いていてとても心地良いのよね。楽器で例えるとフルートのような印象。そして白眉はなんと言っても舞台で鍛えられた、表情豊かな発声法。生き生きと躍動するその歌声が、空想上のアニメの主人公に見事に生命を吹き込んでいる感じ。
 歌手でもなく、女優でもなく、ミュージカル女優に。両親の遺伝子を確実に受け継ぎ、両親のどちらとも違う「自分だけの道」を見つけたサヤカさん。凄いわね。
 聖子ファンとしては、彼女の声で聖子さんのカバーなんかも聴いてみたい気もするのだけれど、アイドル路線はもうAKBグループにお任せするとして、方向としては後期の本田美奈子平原綾香路線で、ジャンルにもマーケットにもとらわれない「純ボーカリスト」として進んでいってくれたら嬉しいわ、なんて思ってる。
 そうそう、映画の方はいかにもディズニーらしい盤石のつくりで、まあ純粋に楽しめました。それにしても、最近のディズニーアニメの主人公って、何故に皆「麗子像」みたいな顔なのかしらね?きっとアメリカ人の眼にはああいう顔が「可愛く見える」のでしょうね、観ながらそれがずっと気になってしまって(苦笑)。