メモランダム10/17

  • CDショップのオヤジ

 先日、友人との待ち合わせ場所に早く着いてしまって、どうやって時間を潰そうかと考えたときにふと「そうだ!CDショップを冷やかしに行こう!」と思い立って、久しぶりにショップに入ったのね。
 CD大好きな俺でさえも、最近はめっきりCDを「買いに行く」機会も少なくなって、利用するのはもっぱらネットショップだったりするわけだから(さすがにダウンロードはあまりしないけどね)、いつの間にか街のCDショップもどんどん少なくなってしまって寂しい限りなのだけど、やっぱりお店に入って陳列棚を行き来しながらあれこれ手に取って欲しいものを選ぶというのは格別の楽しみがある。
 入ったのは外資系のチェーン店だったから輸入盤の洋楽が充実していて、久しぶりにアチラの音楽でも聴こうかしら、なんて思って見ていたら、なんとプリンス殿下が久々に大手レコード会社から新作をリリースしていたART OFFICIAL AGEのを発見して、思わず即買い。輸入盤1728円也。
 なんだかそれで刺激されちゃって、他に何かないかしらと物色しているうちに、そう言えば・・・と思い出したのが、ちょっと前にMVを見てイイナ、と思っていた曲。タイトルは「Happy」ということは覚えていたのだけど、どうしてもアーティスト名が思い出せないの。フィリップだったっけ?ファラオなんとかだったっけ?みたいな・・・。最近ね、人の名前、特に外国人の名前はなかなか覚えられないし、そのうえ昔の俳優の名前なんかもどんどん忘れちゃったりもして、本当に歳をとったな〜、と感じる俺なのだ。
 それでね、たまたま近くで商品の陳列をしていた店員に思い切って訊いちゃったの。「あの・・フィリップなんとかという人のハッピー、って曲が欲しいんですけど・・・。」
 そうしたら店員、俺の真正面の棚を指さして「ファレル・ウィリアムスですよね?これです。」って。
ガール
 その瞬間、俺は幽体離脱して、ちょっと上の方から「アーティストの名前もロクに知らないオヤジが、何を血迷ったか外国でちょっと前にヒットした曲を今頃になって買いに来ている。」そんな構図を他人事のように見ていたのだ。。。(汗)
 それで思い出したことがある。
 子供の頃、家の近くはまだ商店街が栄えていて(今は見る影もない)、八百屋とか魚屋とかだけでなく帽子屋とかレコード屋(死語ね)まであって、レコードは殆ど近所で買っていたのね。あるとき叔母さんと一緒にレコードを買いに行ったとき、叔母さんは欲しいレコードの題名を突然ど忘れしてしまって、なんと店番をしていたレコード屋さんのお兄ちゃんの前でその曲を歌いだしたのだ!「この曲!あります?」って。
 ああ、俺もそんな年代になったのだな・・・。改めてそう感じた夜。
↓「恋チュン」っぽいPVがとにかく楽しい。

  

  • 安倍ちゃんもいよいよ

 内閣発足以来約2年、アベノミクスとか東京五輪招致成功やらで(実態はともかく)高い支持率をキープしてきた安倍内閣
 ところが消費税増税後の景気腰折れが明確になってきた途端、妖怪人間ベラ、もとい松島法相の数々のトホホな不始末に続いて今度は看板娘(?)小渕経済産業大臣が政治資金問題で不祥事発覚。
 これまでヨイショばかりしていたマスコミも、いよいよ戦闘態勢に入った感じ。というか、近辺の関係者たちがどんどん“不都合な真実”情報をリークし始めたように見えるわね。見切りをつけ始めた、という雰囲気をビシバシ感じますわ。
 


 『レコード・コレクターズ9月号』(70年代女性アイドル・ソングベスト100)に続いて、11月号では80年代のベスト100を特集。
レコード・コレクターズ 2014年 11月号 俺の1位予想は聖子たんの「SWEET MEMORIES」だったのだけど、あえなく選外。実は「A面の曲」というしばりがあったのね(苦笑)。(両A面なんだから、いいじゃない?と思うのだけど。)
 なんと1位は、ユーミン作曲で原田知世ちゃんが歌った、アノ映画デビュー作主題歌。
時をかける少女 4K Scanning Blu-ray
意外な結果でした。というかね、80年代になるとアイドル百花繚乱時代に入って、それこそ人気歌手がひしめき合って次から次へと曲をリリースしていたわけだから、聖子や明菜のように大ヒットした名曲を沢山持っている歌手は自然と票が割れてしまって、知世さんのようにポッとリリースした印象的な名曲を代表曲として持っている人の方が、結果として順位が上になってしまったような感じね。
 実際、早見優ちゃんの「夏色のナンシー」が驚くほど上位に入っていて、これは25人の選者の多くがそこそこの順位でこの曲を挙げた結果ね。優ちゃん=ナンシーということでこの曲に票が集中したわけで、確かに名曲ではあったけれど、優ちゃんには地味ながらほかにも名曲は沢山あるし、この辺が70年代の太田裕美さん=「木綿のハンカチーフ」と同じような構図かも知れないね。
 さて、聖子さんですが、上位100曲中に10曲がランクインしていて(もちろん曲数ではトップ)、上位から「風立ちぬ」「天キス」「赤スイ」「小麦色」「珊瑚礁」「チェリブラ」「ルージュ」「モーツァルト」「天使」「ガラ林」の順。「ガラスの林檎」の順位が低いのは気に入らないものの(笑)、ファン投票ではあまり上がって来ない「風立ちぬ風立ちぬや「小麦色のマーメイド」、「ピンクのモーツァルト」がランクインするあたり、いかにも音楽雑誌らしい順位だよな〜という気もする。
 一方の明菜さんは8曲のランクインで、意外にも「スローモーション」スローモーションが最も上位にランク。80年代アイドルというのは、70年代歌謡曲にあった「重さ」を排除したところが魅力だったわけで、どちらかと言えば70年代的な重さを引きずった(歌謡曲的な)明菜の中では、新鮮さにおいて抜きんでたデビュー作が最も高評価だったのかもね。
 それ以外ではキョンキョンは言わずもがな、薬師丸たんや斉藤由貴さん、岡田ユッコの高評価は頷けるところだったのだけど、松本伊代ちゃんがトップテンに2曲(100曲中4曲)もランクイン
サムシングI・Y・O+3(紙ジャケット仕様)
していたのは驚きで、言われてみれば筒美先生をはじめ湯川れい子とか糸井重里とか拓郎とか尾崎亜美とか、当初から凄いメンツを集めてきたその求心力は、80年代アイドルの中では聖子に次ぐ存在だよな、なんて気づいたりもした。
 ただ個人的にはこの特集、80年代後半からあまりアイドル歌手の曲を聴かなくなったこともあって、70年代特集ほどにはワクワクが無かったのは確かかも。