ベストテン・クラシックス〜1985年3月

 久しぶりのこの企画です。
 今回は30年前、1985年(昭和60年)の3月のチャートを振り返ります。楽しんでくださいね。
 
 第10位。先週と変わらず、斉藤由貴さんのデビュー曲「卒業」です。松本隆筒美京平のゴールデンコンビによる曲提供、歌・グラビア・ドラマのメディアミックスで華々しいデビューを飾った斉藤さん。この曲はこの後粘り強いチャートアクションで最高位6位、26万枚の大ヒットを記録します。グラビアの美少女ぶりからある意味予想を裏切って(苦笑)、テレビでは一点を見つめて棒のように歌う初々しい斉藤さんが新鮮でした。

 
 続いて第9位安全地帯の「熱視線」です。「ワインレッドの心」「恋の予感」に続いて3曲目のトップテンヒットはハードなロック路線。CMソングとして32万枚、最高位2位の大ヒットになって、ある意味安全地帯の安定的人気を決定づけた曲と言えるのかも。

 
 第8位はこの曲。今や"あの人は今"的な番組では引っ張りだこ(苦笑)、トム・キャットふられ気分でROCK'N'ROLL」!実はTOM★CATとは、バンド名なんですね。今回ネット検索して初めて知りました。世界歌謡祭グランプリ曲として鳴り物入りの大ヒット。今聴くとAメロが「翼の折れたエンジェル」に似てますね。

 
 続けて参りましょう。第7位!先週5位から2ランクダウン、ここで松田聖子さんの登場です。20thシングル「天使のウインク」。ヒロミ・ゴーとの破局会見から間もなく神田さんとの婚約発表へと向かう、そんな時期の(笑)輝く聖子たんをご覧あれ。オトコたちを踏み台に(苦笑)、ますます輝きを増す美魔女・セイコたんここに誕生、という感じ。ウインクで手をパクパク(?)させるフリが懐かしいですね。1985年年間チャート10位の大ヒット。

 
 第6位はなんと初登場、デビュー6年目を迎えた河合奈保子さんのこちらも20枚目のシングル「ジェラス・トレイン」です。実力派で安定した人気を誇るナオナオ、ヒットの規模は小さくなっていたものの、デビュー6年目にして初登場6位というアーティスト・パワーは、やっぱりスゴイですわね。サビでのコーラスとの掛け合い"HA〜〜〜"にシビれます。でも、衣装がちょっとね・・・→外部リンクです。
 
 トップ5に突入です。第5位吉幾三さん「俺ら東京さ行ぐだ」(笑)。「俺はぜったい!プレスリー」(1977)のスマッシュヒットから苦節7年(苦笑)、前年11月発売のこの曲はジワジワとチャートを登って最高位4位の大ヒット。演歌ラップ(それも東北なまり!)、というニュー・ジャンルは新鮮でしたわ。このころはまだコミカルなキャラで売ってましたが、この2年後「雪國」の大ヒットで、吉さんは晴れて大物演歌歌手の仲間入りということで。

 
 続いて第4位!祝結成40周年!アルフィーシンデレラは眠れない」です。先週3位からワンランク・ダウン。前作「恋人達のペイヴメント」に続いての1位獲得曲。このあとも今日に至るまでず〜〜っと、トップテンヒットを出し続けている、ゾンビ、もとい、オバケバンドですね。

 
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 それでは、トップ3発表の前に、圏外11位〜20位のご紹介。
11 call(オフコース
12 ヨイショッ! (近藤真彦
13 愛しのマリア (SALLY)
14 Young Bloods (佐野元春 WITH THE HEARTLAND
15 ふたりの夏物語杉山清貴&オメガトライブ
16 涙のtake a chance (風見慎吾
17 Z・刻をこえて (鮎川麻弥
18 ネバーエンディング・ストーリーのテーマ (リマール)
19 男船 (神野美伽
20 あなたに帰りたい(松本伊代
 アイドル、バンド、アニメソングにサントラに演歌、そしてサングラス野郎・・・(笑) いやー、本当にバラエティに富んだチャートでしたね、このころは。。。
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 さていよいよトップスリー。第3位は、「Romanticが止まらないC-C-Bです。デビュー当初の"ココナッツ・ボーイズ"を改名(改表記)して挑んだ起死回生のヒット。ドラマ主題歌であり、松本・筒美コンビのバックアップで最高位2位、51万枚を売り上げて、彼らは一躍チェッカーズと並ぶトップアイドル・バンドになりました。

 
 第2位!先週1位から惜しくもワンランクダウン、菊池桃子さん「卒業」です。前年1984年のデビューから一年、4作目のこの曲で初めて1位を獲得、このあとモモコさんは87年の「アイドルを探せ」までなんと7作連続で1位をキープ。儚げな歌唱が実に魅力的なモモコたんです。

 
 第1位!なんと初登場、出ましたアキナさん、「ミ・アモーレ」です。もう、説明は不要ですわね。同年レコード大賞受賞、累積63万枚の売り上げで年間チャートでも2位を記録しました。受賞シーンの動画をどうぞ。

 
 トップテン内に「卒業」が2曲ランクイン。そう、この年は「卒業」という曲が同時期に4曲(ほかに尾崎豊倉沢淳美)リリースされて話題になりましたっけ。 
 では、また。