メモランダム2015.3.30

 先日、中学校の同窓会があって出席してきたのだ。当初、パスしようかとも思ったのだけど、先生も何人かご出席されるということだったので、お会いできる最後のチャンスだろう(苦笑)と思って、思いきって「出席」にマルをつけて返信はがきを出した。
 何と35年ぶりの集まりで、俺の場合、中学を卒業してからはほとんど同級生との付合いはなかったから、当日会場に着くまでは正直ドキドキだったのだけど、会場の入り口に近づくと遠くから「あ〜●●だ〜!」とあだ名で俺を呼ぶ声に、思わず手を振って応えている自分にビックリ。
 そこからは、懐かしい顔、顔、の連続に、普段はクールな(?)俺も思わずハイテンション・MAX(笑)で、当初は長いな〜!と思っていた4時間という時間設定さえも短く感じられるほどに、予想だにしなかった楽しいひとときを過ごすことが出来たのだ。
 あの頃はみんな15歳。そしていまは皆、50歳。時の流れの速さは恐ろしい。可憐な少女たちはみんな母ちゃんやオバハンになって、凛とした少年たちはみな多かれ少なかれ薄汚れたオヤジだ。でも、怖いくらい、本質はみんな、変わっていない。15歳の少年少女たちの面影が、消えていない。そこが、嬉しいような・・・少しだけ悲しいような。
 人間って、思ったほどには変われないんだな、と。そして、変わらなくてもイイんだな、と。今まで少しでも変わろう、成長しようと頑張って来た(つもりの)自分が何だかバカバカしくも思えてきて。。金持ちでも貧乏でも、関係ない。既婚だろうが独身だろうが、関係ない。ただ元気な懐かしい顔が見られただけで、こんなに嬉しいのだから。 
 ところでタイトルの「贈る言葉」だけど、実はぼくらは金八先生の3年B組と同学年なのだ。そう、もうあの主人公たちも、みんな50歳なのよ。
  

  • 新しい音

 🎶溜息色した 通い慣れた道〜(「花〜memento-mori」Mr.Children
 ホント、毎朝「いつまでこの往復を続けないといけないのかしら」なんて、ため息つきながら職場に通っている俺にとって、毎日一時間以上かかる憂鬱な通勤時間に欠かせないのは、音楽。俺のウォークマンは、 毎日ヘヴィに働き続けてくれている。
 先日、その愛用ウォークマンが壊れてしまったのね。
 スイッチが効かなくなって、途中でブチッと音楽が切れてしまったり、何もしていないのに次の曲にいきなりスキップしたり…。そうかと思えばカバンの中で何かの拍子でスイッチオン、気付いたときには電池がカラ、なんてこともしばしば。買ったのは4年前なのだけど、まあハードに使い続けてきたわけだし、さすがに寿命かしら、と諦めて、買い換える決心をしたのだ。
 ちなみにいま、ウォークマンと言えば、ウリはハイレゾ。高音質CD以上の音質で、まだ音源は配信のみだというのに、なぜ再生装置だけが先行販売?と思ったら、メーカーによれば今持っているCD音源でも十分に「違いがわかる」と言うこと。価格は32ギガで2万円半ばと高価で、いざ購入となると正直迷ったのだけど、ネットでの評価も上々だし、何より憂鬱な通勤時間を音楽なしで過ごす苦痛を考えたら、よし、思い切って買っちゃおう!と。
 ちなみに、ハイレゾ再生の場合、専用のヘッドフォンで聴くと一層”違いがわかる”そうなのだけど、ハイレゾ専用のヘッドフォンはなんとこちらも2万円超で(さすが商売上手なソニー 苦笑)、さすがにそこまでは手が出ず。だいいち、50男が大袈裟なヘッドフォン被って通勤電車に乗れませんもの!そこは付属のインナーイヤホンで我慢することに。
 購入後、早速家に帰ってパソコンからデータをコンバートして、わくわくしながらPLAY。そうしたら、スゴかった。今まで聴いていた曲でも、聴こえる楽器の音が違うのよ。チャカチャカと刻むアコギの音や、バックに微かに流れていたストリングスのオブリガートの音なんかが明瞭に聴こえてきて、リアル。それに、声。歌手の息づかいはおろか、聖子たんや太田さんが舌足らずに発音する”R”音での独特な舌の動きまで妙にナマナマしく(笑)聴こえてきちゃう感じ。
 そんな中で、俺にとってイチバン新鮮だったのは、キャンディーズだったのね(笑)。サンプルCDは伝説の解散ライブ盤『ファイナル・カーニバル・プラスワン』。キャンディーズファイナルカーニバルプラスワンラストライブならではの熱気と、その中でキチッとコーラスを決めるラン、スー、ミキ。いままでのプレイヤーでは3人の声が混ざってしまっていた3声ハーモニーが、クリアに聴き分けられるのよね。特に、美しい蘭ちゃんのファルセットと張りのあるミキちゃんのベースの間で埋もれがちな(苦笑)スーちゃんの中音パートがしっかり聴こえてきて、それには思わず感動でしたわ。専用ヘッドホンでなくとも、充分その音の違いが分かった気がする。
 今回はなんだか、ソニーの宣伝のようになってしまったのだけど、聴き慣れた曲たちが新鮮に聴こえる、このシアワセを伝えたくて、ついついこんな事、書いてしまいました(汗)。