ベストテン・クラシックス〜1986年6月

 聖子さんの夏コン&ニュー・アルバム発売を控えて、何だかいつになく楽しみな私・・・。恐らくはまたもやワンパでガッカリな内容なのはわかり切っていても、Somethingを期待してしまう・・・それがスジガネ入りファンの悲しいサガなのね。
 ということで、書くことがないときのいつものパターン(苦笑)、この企画です。今回は29年前、1986年6月のチャートです。聖子さんは結婚休業で不在(とは言えアルバムチャートでは不朽の傑作『SUPREME』発売直後でファン大喜び!)のベストテンではありますが、結構楽しめる面々が揃ってます。
 では参りましょう。
 まずは第10位。先週の最高位4位からダウン。中山美穂さんの5thシングル「クローズ・アップ」です。色黒に鋭い目つき、それでいてアイドルチックなボーカル、アイドル時代のミポリンはこのアンバランスさが最大の魅力でした。

 
 第9位は先週10位からワンランクアップ、渡辺美里さん「Teenage Walk」です。同年1月発売の出世作My Revolution」に続いての連続トップテンヒット。作曲はもちろんコムロさん。

 
 続いて第8位!こちらも先週よりワンランクアップ、レベッカラズベリー・ドリーム」です。1985年末からロングヒットとなった名曲「フレンズ」に続いてのトップテンヒット。このあと最高位4位まで昇ります。美里さんといい、この年はアイドル的なロックという印象の新しいアーティストが出始めた頃なんですね。

 
 第7位は先週と変わらず、1986 OMEGA TRIBEの「君は1000%」です。サングラス野郎(笑)が抜けてのオメガトライブ、シングル第一弾。新ボーカリスト日系ブラジル人カルロス・トシキ君。ハイトーンの爽やかなボーカルとは裏腹などこかもっさりしたルックスがステキでした(笑)。そんな彼の人気に支えられて1988年からは晴れて「カルロス・トシキ&オメガトライブ」と改名されます。めでたし、めでたし。

 
 第6位に参りましょう。デビュー以来コンスタントにヒットを続けていたモモコたんの登場。「夏色片思い菊池桃子さんです。オメガトライブの中心的作曲家でもあった林哲司さんが、ここではキャッチーな歌謡ポップスを提供していて、この曲モモコさんにとても合ってました。初登場1位を記録しています。

 
 トップ5に突入です。第5位は先週の初登場1位からダウン、福永恵規(さとみ)さんのデビュー曲「風のInvitation」です。ご存知”おニャン子”ですね。モデルもしていた長身で人目を惹くルックスと安定感のある歌唱力で、初期おニャン子メンバーでは中心人物だった彼女。でも控えめな性格が災いしてか、いつの間に新田さんや国生さんや河合さんらに水を開けられ、デビューでも遅れをとったあげくシングル4枚のリリースでリタイヤしてしまったそう。動画を観ても、やっぱりちょっと押しが弱い印象があるかしら・・。

 
 第4位!なんとびっくり、話題のサングラス野郎がここに登場(笑)。初登場で脱退したグループを軽々と超えるこの順位。杉山清貴さん「さよならのオーシャン」。この後もソロとして「最後のHoly Night」「水の中のAnswer」「風のLONELY WAY」など、バブリーな時代にぴったり寄り添うようにヒットを続けて成功します(ちょっと毒があったかしら)。

 
さてここでベストテン圏外11位〜20位のご紹介。
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11位 シーズン・イン・ザ・サン(チューブ)
12位 STRANGE DAYS(佐野元春 WITH THE HEARTLAND
13位 土曜日のタマネギ(12インチ)(斉藤由貴
14位 I'll Be Back Again…いつかは(ビートたけし&松方弘樹
15位 ちょっとやそっとじゃCAN'T GET LOVE(中村あゆみ
16位 夏を待てない(国生さゆり
17位 ビリーヴ・イン・ミー(矢沢永吉
18位 恋、みーつけた(真璃子
19位 ガラス越しに消えた夏(鈴木雅之
20位 黄昏を待たずに(チャゲ&飛鳥)
今年、デビュー30周年のチューブが顔を出してますね。14位の曲は、懐かしや「元気が出るテレビ」からの曲でしたね。
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 いよいよトップ3です。まず第3位! 先週と変わらず、KUWATA BANDBan Ban Ban」です。化粧品のCMソングとして夏にかけて大ヒットしました。KUWATA BANDはご存知サザンの桑田さんがハラボーの産休中に1年限定で結成・活動した、1986年を代表するバンド(当たり前だけど(笑))。「スキップ・ビート」「Merry X'mas in Summer」「ONE DAY」と、この年シングル発売した4曲すべてが大ヒットしました。
★ごめんなさい。サザン関連動画は規制が厳しくて、CM動画でちょっとサワリだけ聴いてください。

 
 続いて第2位!初登場、とんねるずやぶさかでない」です。とんねるず、ナニゲに「雨の西麻布」から始まって18曲連続でシングルをトップテンに送り込んでいるれっきとしたヒットデュオ。おニャン子旋風吹き荒れたこの年は、とんねるずにとっても急な追い風が吹き始めたころでした。そういえば私はドラマ主題歌だった「どうにかなるさ」('90)という曲が好きだったな。

 
 さて、いよいよ今週の第1位。初登場です。中森明菜さん「ジプシー・クイーン」。大ヒット「DESIRE」の後を受けて発表されたこの曲、少し地味な印象でしたが、貫録の1位獲得で当時のアキナ人気の凄さをうかがわせます。ところでこの動画の番組、霊が見えるとかなんとかで話題になりましたっけね。(後ろの白塗りの"悪魔"は、れっきとした人間です。あしからず。)

 
 いかがでしたか?おニャン子ブームの真っ只中にありながら、意外におニャン子の少ないチャートで、ワタシ的には一安心な感じ(微笑)。でもこの翌週から、チェッカーズ → 城之内早苗 → ニャンギラス → 河合その子 → 少年隊 → 渡辺美奈代 と、1週単位でおニャン子を中心に初登場1位曲が入れ替わっていく怒涛の時代がやってくるのです。。。