6月はセイコ祭り!

 ニューアルバムが発売になり、テレビでは「MUSIC FAIR」「SONGS」と立て続けに特集番組を放送、そしてツアーも初日を迎えて、まさにこの週末は「セイコ祭り」の様相だったわね。
 俺も久しぶりに聖子ワールドにどっぷりと浸かって、いまだにアタマの中がお花畑状態です(笑)

  • 〜35th Anniversary〜 Seiko Matsuda Concert Tour 2015 “Bibbidi-Bobbidi-Boo”


 6月13日(土)、セイコ35周年のツアー初日、さいたまスーパーアリーナに参戦してきました。とりあえずツアーは始まったばかりと言うことなので、冒頭のアナウンスで「皆さんが楽しんで頂く為に、内容をSNS等に書き込むことはヤメテ下さい」とかなんとか言われちゃって、詳細については書けないの(書かないつもりなの)だけど、ナマ聖子は俺も久しぶりだったしホント、文句なしに楽しいライブでした!
 五十をとっくに越えてまだメルヘンやるか!ファンタジーするか!お姫さまやってる場合か!とか言う理性の叫びをよそに(苦笑)、いざライブが始まると、まるで夢見心地でTDLの電飾パレードを観ているかの様に、童心に戻って心躍らせている自分がそこにいて。(実際、ステージの煌びやかさは今までのライブで随一だったかも。)いつの間にやら、そんな世界にいざなってくれた聖子たんに感謝の気持ちさえ芽生えていたりして。これが、感動ということなのかしら?なんて思いながら、不覚にもウルウルっとしちゃったり(汗)。
~Pre 35th Anniversary~ Seiko Matsuda Concert Tour 2014 Dream & Fantasy(初回限定盤) [DVD]
 遊園地のようなセットの中で舞い踊るフェアリーセイコに初めは違和感を抱きながらも、一方では抑えようのない胸の震えを感じている俺がいたのだ。
 観客のほとんどは見たところ40〜50代の中年男女。そうしたファン層を相手に、頑固にプリティ&ドリーミー&ファンタジック&メルヘンチック&おまけに乙女チック!な聖子ワールドをこれでもか‼︎と押し付けてくる聖子たん。でも次第に目の前に展開するブリブリ・キラキラな世界観に感覚がマヒし始める回りのオジオバたち。いつの間にスイッチが入ったのかノリが明らかに変わって、みなセイコワールドに呑み込まれていくのが手に取るようにわかる。(何を隠そう、この俺も。)そう、それはまるでセイコ教の洗脳…。教祖・セイコ様が繰り出すブリブリメルヘンワールドにスッポリ嵌って、誰もがいつの間に永遠の少年少女に変身。そしてあの頃のアイドル“聖子ちゃん”を、皆が若かったあの頃のように声張り上げて応援し始めるのだ。。。
 …結局、聖子は、これで、いいのかも…。
 終演後、会場を後にするいささかトウのたった善男善女たちの満足しきった表情を横目に見ながら、改めてそう確信させられてしまった俺。
 
 そうそう、今回の聖子たん、さすがに紅白での消化不良ボーカルで反省したのか、ずいぶん発声に軽やかさが戻ってきていて、心身ともに、調子良さげでした(ナマ歌は恐らく半分も無かったけどねっ)。もしかしたら、紅白で共演したアッコあたりのアドバイスで(あんた、まだまだやれるんだからもっと歌を磨かなきゃダメよ!とかね 笑)、一生懸命ボイトレしたのかしらね。
 それと、バックバンドの演奏がとてもキレがあってイイナ、なんて思ってよく見たら、なんと今回ステージ上に小倉たんが居なくて。セイコサイドの意向なのか小倉氏側の理由なのか、真相はわからないけど、それだけでどこかライブ会場に新鮮な空気が流れていたような気がしたのも確かで。選曲もいつもとは一味ふた味、違っていたしね…フフ。(ライブで初めてとかいう超レア曲もアリ。…ゴメンなさい、詳しく書けないの。涙)
 これから参戦される皆様、聖子はやっぱりライブよ!お楽しみに!
 

  • NHK「SONGS」 

 そして、まだライブの感動冷めやらぬ中、帰宅してから「SONGS」を観たわけだけど、洗脳後の俺にはもう、遊園地セットに囲まれてご満悦な聖子たんに違和感など全くなく(笑)、これぞ聖子よ!と思いっきり受け入れている自分に、ビックリ。

もう頑固にこの世界を突き詰めればいいのよ!なんて。恐ろしや、セイコ教の洗脳(笑)。ガンコな聖子さんにもはや完敗(乾杯!)の俺なのでした。
 番組でも「strawberry Time」「赤い靴のバレリーナ」「小麦色のマーメイド」「野ばらのエチュード」と、ライブ同様ちょっといつもとは違う選曲で楽しませてくれた聖子たん、どの曲もキイを下げてほとんど別な曲になっていたものの(苦笑)、歌い方が少しだけナチュラルに戻っていた分(そして今回はナマ歌多し!)、いまの彼女ならではのボーカルがいい意味で味わえた気もした。
 
 35周年を機に、たしかに彼女の中で何かが変わったのかもしれない。そう思えた「セイコ祭り」の週末でした。
 何やかやいってもやっぱり。
 聖子、サイコー!