永遠のもっともっと、果ての果てまで・・

 ♪パズルの最後の断片を 失くした私は ミカン星
 パズルの一片をなくした途端、ミカン星人になってしまう聖子たん…カプセル ミカンせいじん 連結マスコット 全5種セット
 冗談よっ。でもね、どうも一度インプットされてしまうと、そうとしか聞こえなくてね(笑)。あなたも、ご用心!(もう遅いかしら?)
 
永遠のもっと果てまで/惑星になりたい
 最初は、セルフと変わんないじゃん!なんて思っていたけれど、いやいやこの新曲、いいですね。内容の濃さがセルフとはやっぱり全く違う。
 辛い別れを経てなお「生きてるって素晴らしい」なんて、 そんじょそこらの輩には言えませんわ。ペン一本で魑魅魍魎跋扈する歌謡界と真向勝負してきた松本さん(映画とか小説とか、寄り道もあったけどね…苦笑)と、紆余曲折を重ねながらもアイドルとして第一線を死守し続けてきた聖子さんのコンビだからこそ、説得力を持ち得る世界だと思うし、いくら頑張っても明るい未来が見えてこないこの時代、多くの大人たちに勇気を与えてくれる力のある曲だと思う。それにユーミンの紡ぐメロディも、地味なようでいて、終始ただ聴き流すことを許さない予想外のコード進行が仕掛けられていて、何度聴いても新鮮な印象を残してくれるのもスゴイ。
 声は全盛期からすればすっかり枯れてしまった聖子さんだけど、力まかせでなく丁寧かつ慎重に唄うがゆえにこの曲の持つ深い世界観がより伝わってくる気がするのよね。
 
 オリコンチャートでは初登場11位。惜しかった。でもデイリーではトップテン入りしたし、配信チャートやアマゾンでも一時的に国内ポップスのベストセラー1位に。明菜(年初に「Rojo〜Tierra」が21年ぶりのトップテン入り)も凄かったけれど、ベテランポップス歌手としては聖子たんも見事な成績。
 カップリングの「惑星になりたい」は全盛期に「赤スイ」や「スイメモ」のリリースでファンをアッと言わせた聖子たんらしい久々のサプライズで、「シェリーに口づけ」をオマージュしたようなフレンチポップス調のメロディと、ハスキーな声に無機質なコンピュータサウンドのあまりの相性の良さに、初めて聴いた瞬間、思わず嬉しさのあまり、悲鳴(きゃ〜〜 笑)。レーベルを越えて優秀なスタッフを集めれば、35周年でもこんなに挑戦的に攻められることを証明してくれた聖子たん、まさにファンとしては、やれば出来るんじゃん!という感じ。
 ここまであまりに待たされ過ぎたけど、充分に期待に応えてくれたと思う。(「脱・小倉」効果はやはり大きかったのね…。)
 
 先週ミュージックフェア、SONGSと立て続けにテレビ出演して新曲も披露。

ミュージックフェア」では口パク疑惑もあったけれど、「SONGS」でのナマ歌の見事なパフォーマンスはここ数年でもピカイチの感動モノだったわね。勿論、80年代の曲を歌うと、当時のファンからすれば違和感ビシバシなのでしょうけど(ここ数日、「聖子 声 劣化」とか、「セイコ 声出てない」とかいう検索ワードでのアクセスが急増している当ブログ…トホホ)、しぶとくファンを続けている身からすれば「今年に入って声がずいぶん戻ってきたな〜」という印象で、見ていてホント、嬉しかったよね。
 年末にはオールタイム・ベストも発売されるとのこと。

 振り返れば今年の夏・秋と集中的に放映されたアニバーサリー番組では過去映像もバンバン流れていつの間にすっかり解禁状態。この勢いでいよいよテレビ映像集にも期待したいところだけど、35周年があまりにも派手で楽しかったから、最後の楽しみはもうちょっと先に残しておきたいわ、なんて。贅沢にも思ってしまう聖子ファンの私、なのです。